過去の学術集会

第6回日本ベーチェット病学会

第6回日本ベーチェット病学会

会期 2023年12月9日(土)
会場 東京医科大学病院 臨床講堂
〒160-0023 東京都新宿区西新宿6丁目7−1
学会長 後藤 浩
(東京医科大学)

2023年12月9日に後藤浩学会長のもと東京医科大学病院で第6回日本ベーチェット病学会が開催されました。これまで横浜で開催されてきた日本ベーチェット病学会ですが、今回は初の東京開催ということで、全国から多くの先生方、患者さんにご参加いただきました。

今回は、特別講演として、日本ベーチェット病学会理事長である横浜市立大学 水木信久先生に登壇いただきました。水木信久先生には、ベーチェット病のこれまでの遺伝子解析研究から同定されたベーチェット病の感受性遺伝子のお話と、その遺伝子の機能から明らかとなったベーチェット病の病態について詳細に話して頂きました。ベーチェット病の発症のメカニズムを3つのステップに分けることで、自然免疫、獲得免疫がどのように病態を形成していくかを明快にお示しになりました。

シンポジウムでは、ベーチェット病診療における診療科の連携について、南場研一先生(眼科)、川上民裕先生(皮膚科)、桐野洋平先生(膠原病内科)、久松理一先生(消化器内科)、菊地弘敏先生(神経内科)にそれぞれの立場から、診療科の連携についてお話がありました。その中で、膠原病内科と皮膚科が合同で1名の患者さんを診療するという取り組みが報告され、多くの聴講者からメリットや運用面での課題などの質問がありました。

また、2023年稲葉・大野賞を受賞された横浜市立大学 副島裕太郎先生の受賞講演と授賞式が執り行われました。副島裕太郎先生には、ご自身の経験と共に、ベーチェット病のこれまでの研究やレジストリデータを活用した最新の知見についてご発表頂きました。その他、12の一般演題があり、活発な討論がなされました。

コロナ禍もいよいよ終焉を迎え、前年までの感染対策下の緊張感とは違って、学会を純粋に楽しめる雰囲気に包まれていたことを嬉しく感じました。

第6回日本ベーチェット病学会

開会のご挨拶(後藤浩先生)

第5回日本ベーチェット病学会

第5回日本ベーチェット病学会

会期 2022年11月5日(土)
会場 パシフィコ横浜
〒220-0012
横浜市西区みなとみらい1-1-1
学会長 金子 史男
(総合南東北病院)

2022年11月5日に金子史男学会長のもとパシフィコ横浜で第5回日本ベーチェット病学会が開催されました。今回は、特別講演として、日本医科大学 桑名正隆先生、中東遠総合医療センター 戸倉新樹先生に登壇いただきました。

戸倉新樹先生には、ユーモアあふれるお話とともに、新型コロナウイルスワクチン接種を引き金として生じる免疫応答について深い知見をお示しになるとともに、ベーチェット病の病態について素晴らしい理解を与えてくださいました。

桑名正隆先生は、ベーチェット病に関する調査研究班に携わってきた20年間のご研究の輝かしい成果をお話しいただきました。ベーチェット病のもっとも強いリスク要因であるHLA-B*51とともに作用するMICAについて、その分子構造、機能を中心にベーチェット病の病態のおける獲得免疫の役割についてお話しされました。

また、2022年稲葉・大野賞を受賞された北里大学 東野俊洋先生の受賞講演と授賞式が執り行われました。東野俊洋先生には、ご自身の歩みを振り返りながらベーチェット病の関節症状の詳細をご発表頂きました。

コロナ禍の中での2回目の日本ベーチェット病学会ということもあり、参加者の皆様も感染対策に慣れてきており、大きな混乱もなく無事に開催することができました。今年は、患者様も参加可能となり、久しぶりに対面で交流することができました。現在の研究班の中心的なプロジェクトであるレジストリ研究では、患者、医療者双方の理解と協力のもと全国レジストリをともに築いていくことの重要性を改めて共有しました。

第4回日本ベーチェット病学会

第4回日本ベーチェット病学会
~Unmet needsの克服に向けて~

会期 2021年11月27日(土)
会場 崎陽軒本店
〒220-0011
横浜市西区高島2-13-12
学会長 廣畑 俊成
(信原病院/帝京大/北里大)

COVID-19の感染拡大に伴い2020年は止む無く中止となりましたが、感染状況の改善を踏まえて、2021年11月27日に第4回日本ベーチェット病学会が現地開催されました。

本学会では、学会長の廣畑俊成先生のもと感染対策の一環として、検温や自己申告書の提出、マスクの常時着用、会場ドアの開放による換気などが行われました。参加者も久しぶりの対面を喜ぶように、会場内は活気にあふれていました。

一般演題の8題に加えて、今年は学会長の廣畑先生による学会長講演と稲葉・大野賞の受賞講演が2年分行われました。第2回は産業医科大学の宮川一平先生、第3回は横浜市立大学の竹内正樹先生が受賞されました。宮川一平先生はドイツに留学中とのことで、残念ながら出席は叶いませんでしたが、代理として産業医科大学 田中良哉教授が発表されました。

特別講演には、大阪大学大学院医学系研究科呼吸器・免疫内科学 教授 熊ノ郷 淳にお越しいただきました。ご講演では、80-90年代の日本人研究者が免疫学に残された輝かしい業績の数々を当時の熱気とともにお話しいただき、また、今最もホットであり、皆が興味を持っているコロナウイルスワクチンについてわかりやすく講義されました。そして、ベーチェット病の病態におけるミトコンドリアDNAの関与について素晴らしいデータの数々をお示し頂きました。

幸い感染状況もこれまでになく落ち着いた中で、第4回日本ベーチェット病学会を無事に開催できましたことを嬉しく思います。来年度も一同に集って、日本ベーチェット病学会を盛況に開催できることを願っています。

第4回日本ベーチェット病学会

開会のご挨拶:廣畑俊成先生

第4回日本ベーチェット病学会

特別講演:熊ノ郷淳先生(左)、廣畑俊成先生(右)

第3回日本ベーチェット病学会

第3回日本ベーチェット病学会
~自己炎症と自己免疫の視点を超えて~

会期 2019年11月23日(土)
会場 パシフィコ横浜
〒220-0012
横浜市西区みなとみらい1-1-1
学会長 石ヶ坪 良明
(横浜市大客員教授)

2019年11月23日にパシフィコ横浜で横浜市立大学客員教授 石ヶ坪良明学会長のもと第3回日本ベーチェット病学会が開催されました。

第3回となりました本学会ですが、今年は多くの新しい試みを行いました。まずは、開催日を例年の金曜日からより多くの方が参加できるように土曜日の開催と致しました。次に今年は例年以上に多くの演題を頂いたこともありポスターセッションを設けました。そして日本リウマチ学会、日本眼科学会の単位申請を行い、専門医の先生方にも興味を持って頂けるようにしました。また、ベーチェット病の研究に携わる若手研究者の育成・奨励を目的として稲葉午朗賞が創設され、今回はその第1号として横浜市立大学 桐野洋平先生が見事受賞され、授賞式ならびに受賞講演が執り行われました。

一般演題では、臨床から基礎研究にいたるまでベーチェット病の最新の知見が発表され、非常に中身の濃いものとなりました。また学会の中で、日本ベーチェット病学会を中心として「ベーチェット病診療ガイドライン」の出版が決まったことが正式に発表されました。

特別講演にはアメリカ国立衛生研究所のDan Kastner博士をお招きしました。「自己炎症」を定義した大家であるKastner博士は、海外の学会にも引っ張りだこの状況の中、本学会のためにブラジルでの講演を終えてからすぐに横浜に駆け付けて下さいました。Kastner博士の貴重な講演を聞こうと今までにない多くの方にご参加頂くことができました。

第3回日本ベーチェット病学会
第3回日本ベーチェット病学会

第2回日本ベーチェット病学会

第2回日本ベーチェット病学会
~エビデンスに基づく診療ガイドラインの作成を目指して~

日時 2018年12月14日(金)
会場 パシフィコ横浜
〒220-0012
横浜市西区みなとみらい1-1-1
学会長 大野 重昭
(北海道大学名誉教授)

平成30年12月14日にパシフィコ横浜にて大野重昭学会長のもと第2回日本ベーチェット病学会総会が開催されました。平成29年に産声を上げた学会ですが、今回から一般演題の募集を開始し、計17題の発表がありました。発表内容は、現在、ベーチェット病に関する調査研究班を中心として作成しているベーチェット病診療ガイドラインに関するものが多くみられ、「エビデンスに基づいた診療ガイドラインの作成を目指して」という今回の総会のテーマにまさに合致したものでありました。シンポジウムでは学会長の大野重昭先生がベーチェット病のこれまでの歩みを、横浜市大眼科の竹内正樹先生が遺伝学を中心として現在までに解明された病態について、さらに横浜市立大学血液リウマチ感染症内科の桐野洋平先生がベーチェット病の近未来としてレジストリ構築の発表をされました。今回は一般演題だけでなく協賛セミナーなども開催され、昨年を上回る多くの医師、コメディカルスタッフ、製薬企業関係者、そしてベーチェット病患者の皆様とそのご家族にご参加頂きました。

第2回日本ベーチェット病学会

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