石井 寛裕先生の論文が掲載されました．
肝門部領域胆管癌術後の胆管空腸吻合完全狭窄に対する胆道鏡を用いたランデブーテクニックについて紹介します.術後に胆管空腸吻合部が狭窄し同定できないことがあります.本症例でも小腸鏡から胆管空腸吻合部が同定できず,PTBDルートからの胆道鏡観察で吻合部の完全閉塞と診断しました.この論文はPTBDルートから胆道鏡（CHF-B290）を挿入し小腸鏡と挟みうちにして,小腸鏡からみえる胆道鏡の透過光（透過照明機能を使う）をプレカットする方法です.プレカットによる穿孔のリスクをできるだけ下げ,さらに内ろう化できることで患者さんのQOLをあげることができました.
実際の症例では術者の外科医と綿密に計画を練り,金子卓先生のアドバイスとともに施行しております.今回も論文投稿に際し多くの先生に助けていただきました.まことにありがとうございます.
南部病院では多くのスタッフに支えられ,胆道鏡検査を施行させていただいています.
いつもみんなありがとう！！（石井）