平成23年の手術・注射治療数
眼科の手術には様々な手術があります。
誰もが知っている白内障手術、緑内障手術、その他に眼の体積の大部分を占める硝子体、そして更にその奥にある網膜、これらの手術は眼科医でなければ正確な分類をすることは難しく、眼科医以外の方に統計を調べてもらうと実際とは異なる件数になることがあります。
そこで平成23年の1年間の当院での手術・注射治療数を眼科医が調べました。
白内障手術数:合計 518
通常の白内障手術の他に手術病院・手術医院から困難な白内障手術のため当院を紹介され手術を行う事も多くあります。海外の眼科医が手術見学に来ることもあります。
緑内障手術数:合計 140
通常の緑内障手術の他に病気の進行の早いぶどう膜炎に伴う続発緑内障なども手がけています。
硝子体手術数:合計 334
網膜硝子体疾患の中でも重症な患者さんの手術を中心に当院での入院手術を行なっています。
抗VEGF抗体 硝子体内注射療法数:合計 786
急増する加齢黄斑変性の治療のために平成24年は半年間で既に600件以上の件数を行いました。今後、加齢黄斑変性はiPS細胞の臨床応用が実現できれば、更なる治療法の拡大や治療数の増加が予想されます。
網膜復位術数:合計 32
若い患者さんの網膜剥離には硝子体手術よりも有効なことが多く、歴史のある手術です。
冷凍凝固術数:合計 9
最近では多く行われなくなりましたが、今でも大切な治療法です。
斜視手術数:合計 16
見え方の質を決める大切な手術です。
眼瞼・眼球腫瘍手術数:合計 32
様々な種類の腫瘍手術を行なっています。
緊急手術数:合計 188
1年365日のうち、2日に1件は緊急手術を行なっています。緊急手術に対応するための『緊急手術チーム』もあります。
当院では『眼科の外科』である手術治療の他に、『眼科の内科』である点滴・内服療法を行うぶどう膜炎の治療も多く手がけており、医局員が日々協力して計画的な治療を行なっています。
(海外の眼科医の手術見学風景)