Medical Retina外来

毎月第2、4週 水曜日 午前

【責任医師】鈴木 美砂

【担当医師】長田 頼河

【対象疾患】

1. 黄斑疾患:

加齢黄斑変性・中心性漿液性脈絡網膜症をはじめ、強度近視・病的近視・近視性脈絡膜新生血管・特発性脈絡膜新生血管・網膜色素線条・続発性脈絡膜新生血管・AZOOR complex症候群・黄斑部毛細血管拡張症(MacTel)・ピット黄斑症候群などの診断、治療を行います。

現在の治療方針として、典型的な滲出型加齢黄斑変性に対しては基本的にアイリーア硝子体内注射の初期投与3回の導入期治療後は維持療法として、再発時に追加投与を第一選択としていますが、症例により維持療法を検討します。また、抗VEGF無効例や、高齢や経済的理由により頻回の治療が困難な方に対しては抗VEGF併用光線力学療法をオプションとしています。

中心性漿液性脈絡網膜症、近視・強度近視・病的近視、ドルーゼン及び萎縮型加齢黄斑変性のように徐々に悪化する疾患は、急性期を過ぎた後も経過観察は重要です。ご紹介いただいたクリニックと当科との併診を行うなど、地域医療と連携を取りながら経過観察を致します。

2. 網膜循環疾患:

主に糖尿病網膜症(DR)、網膜静脈分枝閉塞症(BRVO)、網膜中心静脈閉塞症(CRVO)をはじめ、網膜細動脈瘤破裂、Coats病などの疾患のほか、網膜動脈閉塞症や、高血圧・腎疾患・妊娠など全身性変化に伴う網・脈絡膜疾患などの診断、治療にも対応します。眼疾患の背景に全身疾患の存在が疑われる場合には、当院の関連診療科やかかりつけ医師と連携しながら治療を行っていきます。

主な対象疾患として挙げた網膜静脈閉塞症(BRVO, CRVO)では、併発する黄斑浮腫が視力障害の主な原因となります。治療としては、抗VEGF薬であるルセンティス(ラニビズマブ)、アイリーア(アフリベルセプト)の硝子体内注射を最初の1-2年間は積極的に用いて治療を行います。糖尿病性黄斑浮腫(ME)、CRVOによるMEでは初期に毎月計3回、BRVOによるMEでは初期1回の導入期治療を行った後、月毎の経過観察を行いながら黄斑浮腫の再発時に1回ずつの追加投与を行っています。また、無治療のまま慢性期に移行してしまい、抗VEGF薬が奏功しない症例では、黄斑部に形成された毛細血管瘤が黄斑浮腫を引き起こしていることが多く、これらの血管病変を標的とした網膜光凝固術 (直接的レーザー治療)を検討します。その他、炎症因子の関与が疑われる場合には、ステロイド薬のテノン嚢下注射の併用を行います。浮腫の発症に、黄斑上膜や後部硝子体による牽引が関与している症例は、サージカルレチナ外来と連携を取り硝子体手術を積極的に施行します。

また、糖尿病網膜症については、網膜光凝固、硝子体手術、ステロイド、抗VEGF薬などの薬物療法といった様々な治療を、適切なタイミングで使い分ける必要がありますので、サージカルレチナ外来とともに総力を上げて治療に取り組んでいきます。

虚血型CRVO、DRに関連する血管新生緑内障を発症してしまった重篤な病態、またその前段階である虹彩ルベオーシスを認めた場合には、抗VEGF療法と汎網膜光凝固術を施行し、当科の緑内障専門外来と連携しながら診療にあたります。眼圧上昇を認める場合には、先ずは薬物治療を行いますが、眼圧降下が不十分な場合には、緑内障手術が必要になります。

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