白内障クリニック

第2・4 金曜日 午後

1.白内障とは

眼には水晶体と呼ばれ、カメラに例えると、ピントを合わせるレンズの役目をする部分があります。白内障とはその水晶体が濁る病気です。症状は、雲がかかったようにかすんだり、光を眩しく感じたり、物が二重に見えたりします。特別な原因がなくても年齢とともに誰にでも起こりうる病気ですが、近視が強い場合や、眼に炎症がある場合などには早く白内障が進みます。

白内障は薬では改善しません。視力低下が徐々に進行し生活に不自由を感じた場合には、視力を回復させるために手術が必要になります。

手術は、水晶体を取り囲む外側の透明な袋(水晶体嚢)を残して、内側の濁り(白内障)を超音波で砕いて取り除き、代わりに人工の眼内レンズを水晶体嚢の中に挿入します。

2.検査内容

■屈折検査
遠くの見え方と近くの見え方を調べる視力の検査です。白内障の進行によって眼鏡をかけた視力(矯正視力)が低下します。

■眼圧検査
眼には眼圧という一定の圧力があり10~21mmHgという値が正常値です。なかには白内障が進行して、眼圧が高くなり眼痛、頭痛、吐き気などの急性緑内障発作を起こすことがあります。

■細隙灯顕微鏡検査
眼を顕微鏡で拡大して診る検査です。白内障の程度や部位が分かります。またチン小帯という水晶体を眼の中で吊り下げている組織の状態を観察することができることもあります。

■眼底検査
手術前に眼底を検査することによって、白内障以外の病気がないことを調べる必要があります。眼底の網膜、黄斑、視神経などに異常があると白内障手術の後でも、視力が改善しない場合があります。

■眼内レンズの度数を決める検査
角膜の屈折力と眼軸長で眼内レンズの度数を計算して術後の屈折率を計算して、実際に手術に使う眼内レンズの度数を決めます。

3.手術

当院では年間で多くの白内障手術を行っています。入院での手術、日帰り手術など、患者さんの状態やニーズに合わせて白内障手術を行っています。

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