概要

kadaiichiran

翻訳後修飾は蛋白質の活性、他の分子との相互作用、蛋白質分子の局在や寿命などに深く関わっています。そのため、その異常は種々の疾患の原因になることが知られています。しかし、まだ、翻訳後修飾異常と疾患については多くは明らかにされていません。この種の研究が遅れているのは、翻訳後修飾が多様であること、分析・評価手法が十分発達していなかったことなどが原因であると考えられます。
そこで、本プロジェクトでは、この研究を進展させるため、協働機関と協働で蛋白質の翻訳後修飾異常を分析できる質量分析装置を中心とするプロテオーム解析技術を開発する研究を行い、翻訳後修飾解析の基盤技術を整備してきました。また、これを基盤として協働機関と協働で、①疾患関連翻訳後修飾を理解し、診断、治療の戦略を策定するシーズ研究、②ヒト検体を用いた翻訳後修飾と疾患の関連を検証する研究、③将来の医療応用に向けた、同定済みの翻訳後修飾を効率的に検出する次世代型PTMアッセイ法の開発、④同定された翻訳後修飾異常病治療薬候補となる化合物の機能評価、⑤創薬標的分子に対する医薬品の設計等、を推進できるような知力、人材、設備、機器を備えた世界的研究拠点を創成するつもりです。
横浜市立大学では、本プロジェクト遂行のため先端医科学研究センターの新研究棟を設立し、横浜市立大学のプロテオミクス, 構造生物学、医学、工学分野の研究勢力を結集するとともに、産学連携ラボを設置し、産学協働の促進を図っています。また、ヒト検体を用いた翻訳後修飾と疾患の関わりを検証するため必要なバイオバンクなどの施設整備を進めてきました。
さらに、平成25年度には新研究棟の増築が決定され、ゲノム解析センター等の施設が新研究棟に移設され、出口に向けた研究が加速される見込みです。

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