実践力と研究力を備えた法医学者育成事業 文部科学省「基礎研究医養成活性化プログラム」採択事業

2020 受講生の声「2020年度の抱負」seminar

解良 仁美(2017年受入れ)

2020年度が始まり、大学院生として最終年度となりました。昨年度は研究に重きを置いた一年だったため、まずその集大成として論文をまとめ、卒業に向けて一歩一歩進んでいきたいと思います。また例年の学会参加や各連携大学への訪問に加えて、今年度は学内の病理学、放射線科学、小児科学、産婦人科学でもぜひ実習を行いたいと考えています。各専門分野での技術や視点を取り入れ、実践と研究の両者で幅広く活躍できる法医学者を目指すべく、本プログラムを最大限に活用したいと思います。

田邊 桃佳(2019年受入れ)

昨年度から大学院博士課程および初期臨床研修を始めて2年目になります。法医学と臨床医学という双方の視点を持ち、互いの現場を行き来して研修することで、法医実務に活かされうる知見をより深めることができていると実感しています。今年度は法医実務に特に関連する診療科や、自身の関心のある診療科で臨床研修を行う予定です。本学には臨床と研究を両立して成果を挙げている医師が多く、そのような先生方の臨床現場から疑問を見出して研究する姿勢を模範にして学修していきます。

國中 光(2020年受入れ)

私は初期臨床研修を終了し、今年度より大学院生として法医学者への道を歩み始めました。4月より解剖業務に携わり、法医学的知識や手技を覚えるのに悪戦苦闘する日々です。2020年は何といってもCOVID-19の世界的流行により、日本においても社会的混乱・不安が広がっています。緊急事態宣言を受け、本法医学教室でもリモートワークや分散出勤・時差出勤の実施を開始しました。学生に対しては大学施設への立ち入り制限や大学院講義の延期など入学前には予想していなかった事態が立て続けに起きていますが、状況に惑わされずに勉学や研究に励んでいきたいと思います。学会やワークショップへの参加の機会が減っていくかもしれませんが論文を読むなどできる限り知見を広げ、社会に必要とされる法医学者を目指していきたいと思います。