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石渡 助教のDual Energy CTを用いた骨転移診断に関する原著論文がDiagnosticsに掲載されました。

Ishiwata Y, Hieda Y, Kaki S, Aso S, Horie K, Kobayashi Y, Nakamura M, Yamada K, Yamashiro T, Utsunomiya D. Improved Diagnostic Accuracy of Bone Metastasis Detection by Water-HAP Associated to Non-contrast CT. 

Diagnostics (Basel). 2020 Oct 20;10(10):853. doi: 

10.3390/diagnostics10100853. PMID: 33092274; PMCID: PMC7589875.

 

本論文では通常のCTでは検出できない硬化性や溶骨性変化を起こす前段階である骨髄転移(骨梁間型転移)をDual Energy CTを使用して検出可能であることが示されました。これは初期のステージングを正確にするだけでなく、骨シンチやMRIなどの追加の検査による被曝やコストの削減にも繋がる大きな一歩と思われます。症例の追加や他社のdual energy systemとの比較、定量解析、他施設共同研究など今後の展開が楽しみです。オープンアクセス誌ですので、ご一読ください。

 

 

Dual Energy CT:管電圧の異なる2つのX線で撮影し、物質弁別画像を得るシステムです。例えば水を抑制し、ヨードを強調するヨード/水画像などが肺血流評価などでよく用いられています。本研究では水/ハイドロキシアパタイト画像を用いて、骨髄転移による骨髄浮腫を強調し、視覚的に同定可能にしています。

2020.11.20