2026年1月23日(金)・24日(土)に横浜ランドマークタワー内ランドマークホールにて開催された呼吸機能イメージング研究会において、小林秀輔先生がポスター優秀演題賞を受賞されました。本賞は、同研究会において特に優れた研究成果を示した演題に贈られるものであり、研究内容が高く評価された結果です。
*研究テーマ:単純CTと造影CTのQZIP-ILDの信頼性と一致性の検討
*研究の内容:
【目的】QZIP-ILDは間質性肺炎のCT所見を自動定量するシステムで、単純CTをもとに開発された。本研究ではQZIP-ILDで造影CTを解析し、単純CTとの一致性を検討した。
【方法】肺癌手術を受けた連続症例で、術前に単純CTと造影CTを3か月以内に撮影され、間質性肺炎のある35名(男性28名、平均年齢72.1±7.9歳)のCTを後ろ向きに解析した。QZIP-ILDにより、正常肺、肺気腫、すりガラス影、consolidation、網状影、牽引性気管支拡張、牽引性気管支拡張を伴うconsolidation、蜂巣肺の体積を、CTでの肺容積に対する割合で測定した。単純CTと造影CTの一致性を級内相関係数(ICC)およびBland–Altmanプロットで検討した。
【結果】 正常肺、肺気腫、網状影のICCは0.905以上であった。その他の項目は0.581以上だった。Bland–Altmanプロットでは、造影CTで肺全体の容積が単純CTより低く、造影CTでの吸気不良が示唆された。正常肺は造影CTで過小評価、すりガラス影やconsolidationは造影CTで過大評価される傾向があった。牽引性気管支拡張を伴うconsolidation、牽引性気管支拡張、蜂巣肺は系統的誤差が認められた。
【結論】 造影CTでQZIP-ILDを使用した場合、単純CTとの相関はあるが、一致性は十分ではない。
*一言:この度、ポスター優秀演題賞という素晴らしい賞をいただき、大変光栄に存じます。本研究にあたりご指導・ご助言を賜りました岩澤先生をはじめ、多くの先生方に深く感謝申し上げます。本受賞を励みに、今後も研鑽を積んでまいります。


右から2人目が受賞した小林先生、3人目が大会長の岩澤多恵先生(神奈川県立循環器呼吸器病センター、副院長)


2026.02.04