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加藤真吾准教授より第52回日本磁気共鳴医学会の参加報告をいただきました。

9月20日から22日に開催された第52回日本磁気共鳴医学会に参加しましたので、ご報告いたします。大会長は量子科学技術研究開発機構の小畠隆行先生でした。小畠先生は本学の卒業生であり、年に1回、大学の学生講義にもご協力いただいております。会場は幕張メッセで、広々としたモダンなデザインが印象的でした。アクセスの良さもあって多くの参加者が集まり、学会全体が非常に活気に満ちていました。展示エリアでは最新の磁気共鳴技術や機器が紹介され、医療や研究の最前線に触れることができました。各セッションも盛況で、講演者と参加者の間で活発な議論が交わされていました。

 私は今回の大会でプログラム委員として参画し、心血管系シンポジウムの企画を担当いたしました。担当したセッションは「心不全パンデミック時代の心臓MRIの役割」というテーマで、この分野の国内トップクラスのエキスパートである5名の先生方にご講演いただきました。それぞれの先生方が、臨床現場や研究における心臓MRIの最新知見や技術的進歩、心不全診断における重要性について詳細に解説してくださいました。私はこのセッションで座長を務めました。講演後のディスカッションでは、多くの参加者が質問を寄せ、心不全治療の現状や未来に向けたMRI技術の可能性について、非常に有意義な意見交換が行われました。特に、心不全患者の早期診断や予後予測におけるMRIの役割に対する期待が一層高まっていることを改めて感じました。今後も心血管系の画像診断が臨床でさらに多く活用されることを期待しています。

2024.09.30