新着情報

心不全患者に対する心房細動アブレーションの予後改善効果に関するLetter論文がESC heart failureに掲載されました。

論文情報

タイトル:Catheter ablation of atrial fibrillation improves outcomes in heart failure: An updated meta-analysis

著者: Shingo Kato, Mai Azuma, Sho Kodama, Nobuyuki Horita, Daisuke Utsunomiya

掲載雑誌: ESC Heart Fail. 2024 Jun 24. doi: 10.1002/ehf2.14919. Online ahead of print.

心房細動に対するカテーテルアブレーション治療(両側肺静脈隔離術)が広く行われていますが、心房細動を合併した重症の心不全患者さんの予後を改善する可能性のあるデータがあります。しかし、最近効果を疑問視する論文が出版されたため、今回我々はメタ解析を行い、その効果の検証を行いました。結果として、心房細動に対するカテーテルアブレーションは全死亡の有意な減少と関連していました[RR, 0.53(95%CI, 0.38-0.74)<0.001、I2=0%、異質性のP=0.42]。また、心不全による入院のの有意な減少とも関連していました[RR、0.58(95%CI、0.47-0.73)、P<0.001、I2=0%、異質性のP=0.70]。心房細動アブレーションは心不全患者さんの予後改善に有効性のある治療であると考えられます。

2024.06.27