論文情報
タイトル:Safety and Effectiveness of Endovascular Treatment of Complications Associated with Persistent Sciatic Artery: A Qualitative Systematic Review
著者: Yuya Koike, Kenji Motohashi, Shingo Kato
掲載雑誌: Journal of Vascular and Interventional Radiology
DOI: doi.org/10.1016/j.jvir.2024.04.013
この研究は、済生会横浜市南部病院IVR科部長の小池祐哉先生と本橋健司先生との共同研究です。遺残坐骨動脈に対するステントグラフトを用いた血管内治療の安全性と有効性に関する質的系統的レビューを行いました。調査にはMEDLINE、Web of Science、Scopus、および医中誌を使用しました。対象は40名(中央値年齢67歳)で、虚血26件、動脈瘤13件、外傷2件の41の四肢が治療されました。技術的成功率は100%で、合併症は4件報告されましたが、重大なものではありませんでした。また、ステントの遠隔期の開存率も高い結果が得られました。
これらの結果から、PSAに対するステントグラフトを用いた血管内治療は、安全で効果的な治療法と考えられます。当科では他の診療科とも積極的に共同研究を行っています。
2024.05.28