2019年5月24日~26日まで香港で開催された9th IDKD Asiaに参加されました吉田先生からの ご報告です。
この度香港で開催された9th IDKD Asiaに飯塚先生と私が参加してきましたので報告致します。
IDKDはスイスのダボスで設立された団体で、臨床に従事する放射線科医向けに毎年世界各地(スイス、ギリシャ、中国、香港、ブラジル)で今回のようなコースが開講されています。
今回参加したコースは3日間にわたり14のワークショップと4つの特別講演からなり、テーマは腹部骨盤領域でした。ワークショップは胆道、びまん性肝疾患、良性婦人科疾患などのテーマが設定されており、15分から30分ほどのミニレクチャーのあと8〜12例の症例をレビューする形式でした。講師は欧米を中心に世界各地から各領域のエキスパートが招かれており、どの講義も工夫されており、理解が深まる内容だと感じました。特筆すべき点として、基本的にレクチャー中いつでも質問が可能であること、症例レビュー時は受講者も参加する形式であることです。
ワークショップは一コマ75分で朝8時から18時半までびっしり予定が組まれており、通常一日中座学というと集中力を保つのが難しいものですが、このような形式のおかげで最後まで集中できたように思います。
参加者はアジア各国を中心とする放射線科医でレジデントからベテランまで様々であり、印象的だったのは、アジア各国からの参加者は皆さんとても積極的でこぞって発言し数多くの質問もしていたことです。
この時期の香港は初夏で雨季にあたるため蒸し暑く、また、何度も雨が降るなど天気には恵まれませんでしたが、点心やローストなど香港の美味しいものを満喫できました。
本会は来年も5月後半に香港で開催されることが決まっており、テーマは胸部領域とのことです。日常の診療、教育に大変役立つ実践的な内容ですので機会があればぜひ参加されることを強くおすすめします。
最後にこのような貴重な機会を与えてくださった宇都宮教授をはじめ医局の先生方に深謝致します。
2019.06.12