論文タイトル:Hyperenhancement of LA Wall by Three-Dimensional High-Resolution Late Gadolinium-Enhanced MRI and Recurrence of AF After Catheter Ablation
著者:Minako Kagimoto, Shingo Kato, Ryouya Takizawa, Sho Kodama, Keisuke Suzurikawa, Mai Azuma, Naoki Nakayama, Kohei Iguchi, Kazuki Fukui, Masanori Ito, Tae Iwasawa, Tabito Kino, Daisuke Utsunomiya
論文情報:J Clin Med. 2024 Dec 3;13(23):7357. doi: 10.3390/jcm13237357.
この研究では、心房細動(AF)患者における左心房(LA)の後期ガドリニウム増強(LGE)MRIの増強とカテーテルアブレーション後の再発との関係を調査しました。研究には100人のAF患者(平均年齢68歳、50%が発作性AF)が参加し、カテーテルアブレーション前に高解像度の3D LGE MRIでLA壁の詳細な画像化を行いました。増強の定量分析は専用ソフトウェアを使用して実施され、AFの再発はアブレーション手順後90日間にわたって監視されました。多変量解析により、LAのLGE容積が再発の独立した予測因子であることが確認されました(ハザード比1.16、95%CI:1.04-1.29、p = 0.0057)。3D LGE MRIを使用した再発予測の曲線下面積は0.74(95%CI:0.63-0.86)で、最適閾値は11.72 mLであり、感度55%(95%CI:32-77%)および特異度86%(95%CI:77-93%)であった。この結果から、高解像度LGE MRIで評価したLAの増強はカテーテルアブレーション後のAF患者の再発を予測する貴重な画像マーカーとして機能する可能性が示されました。
2024.12.19