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縄田晋太郎先生の聖マリアンナ医科大学放射線科への国内留学の体験記が届きました!

 皆様こんにちは、2014年入局の縄田と申します。昨年4月より、IVR修練のため聖マリアンナ医科大学放射線科へ国内留学をさせて頂いており、現在2年目を過ごしています。この場をお借りして、日々の業務や経験したことをご紹介させて頂きます。

 マリアンナの放射線科では年間約1400件のIVRを施行しており(全国417施設中8位)、vascular IVRではCVポートやPICCを中心に、血管奇形に対する硬化療法や塞栓術、内臓動脈瘤塞栓術、エンドリーク塞栓術、出血に対する緊急塞栓術やViabahn留置、AVS、TACE、BRTO、VAIVTなど、non vascular IVRでは CT/USガイド下ドレナージや生検、PTGBD、PTCD、透視下穿刺(ISOP法)、PTEGなど非常に多岐にわたり、これらの手技をIVR医の指導のもと経験させて頂いております。また、橈骨動脈/上腕動脈アプローチでの手技や、大腿動脈止血時にPerclose等のclosure deviceを使用する機会もあり、approach siteやシース径選択の幅も広がります。加えて、心臓血管外科・循環器内科の先生方と大動脈ステントグラフトやEVTにも参加させて頂き、ダイナミックな手技に日々魅了されています。ステントグラフト指導医のもと、実施医としてEVARを施行する機会も頂いております。

 また、IVR外来も担当させて頂いており、個々の症例に対してIVRの適応を考慮していく中で、手技に対する理解も深まりとても勉強になります。判断が難しい場合は上級医にすぐに相談できますし、臨床各科との関係も良好です。

 IVRオンコールでは、出血に対する緊急塞栓術がメインで、マネジメントから手技に至るまで、レジデントの先生や救急の先生にいつも助けて頂いています。

 読影部門は領域ごとに細分化されており、私はCardiovascular sectionに所属し、主に心臓・大血管の読影を担当させて頂くとともに、週2回の心臓血管外科カンファレンスにもお邪魔しています。

 また、学会発表や臨床研究の機会も頂き、アカデミックな点においても充実しています。

 このような恵まれた環境で、優秀な先生方のご指導を頂きながら、少しでもレベルアップできるようにと日々過ごしています。

 最後に、このような機会を下さった宇都宮教授と医局員の皆様、快く受け入れて頂きました三村教授、マリアンナの放射線科・心臓血管外科の先生方、放射線技師、看護師、全てのスタッフの皆様、丁寧ご指導下さった小川先生に、改めて深く感謝申し上げます。横浜市大からも、IVRに興味を持ってくれる先生が一人でも増えてくれると嬉しく思います。

2022.09.12