2019年4月27日(土)〜4月28日(日)にかけて開催された第19回日本核医学会春季大会に石渡先生が参加されましたのでご報告いたします。
10連休の初日〜2日目といった日取りに若干の疑問を感じながらも、天気もよく横浜より虎ノ門ヒルズへ向かいました。日本核医学会の春季大会は通常の学会とは一風変わった構成をしています。多くの学会の年次総会と言うとscientificな発表や教育講演、シンポジウム、ハンズオンセミナーなどの構成かと思いますが、この春季大会は全て講習会となっており、缶詰で勉強する会です(笑)。
コースとしては①核医学基礎セミナー、②核医学専門医教育セミナー、③PET研修セミナー、④PET核医学エキスパートセミナー、⑤PET施設認証セミナー、⑥アミロイドPET読影講習会の6コースがあり、さらに医師、看護師、放射線技師向けに細分化されています。各コース終了時には認定証や専門医受験資格など付与されるコースもあります。
核医学の領域は放射線の他の領域に比べやや勉強しづらい印象があります。CTやMRIなどの画像診断に比べて、書籍が圧倒的に少なく、指導医も少ないです。ですので、全国からエキスパートが集うこの会で一気に勉強するのが最も効率が良く、かつ正確です。プログラムの構成も非常に効率的で、演者の先生方の話も大変わかりやすく、日常診療で役に立つtipsを数多く教えてくれます。これら講演のスライドが全て詰め込まれた春季大会のテキストはどの核医学の書よりも価値があるような気がします。ちょっと参加費は日本の他の学会に比べ高いですが(国際学会に比べればまだまだ安いですが)、学生&初期研修の先生は無料ですので、放射線&核医学領域に興味のある方も無い方も是非来年は参加ください!
2019.05.13