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加藤真吾准教授より第99回日本心臓血管放射線研究会の参加報告をいただきました。

 7月6日に第99回日本心臓血管放射線研究会に参加し、教育講演を担当させて頂きました。「心臓MRIの最近の話題」というテーマで、有用性が高まっている急性心筋炎のMRI診断と、心臓突然死の予測における心臓MRIの有用性について講演しました。

 急性心筋炎については、心臓MRIで心筋浮腫や心筋の壊死、線維化が評価できるため、循環器内科医からも信頼性の高い検査として評価されています。大学やセンター病院、循環器呼吸器病センターでも、検査オーダーが以前よりも増加している実感があります。

 また、心臓突然死の予測については、以前から多くのエビデンスがあったものの、臨床的にはあまり使用されていませんでした。しかし、循環器学会のガイドラインがこの3月に改定され、遅延造影MRIの所見によって植え込み型除細動器(ICD)の適応を決めると記載されました。画像診断によってICDの適応を決定するというのは、個人的にはドラスティックな改定と感じていますが、今後循環器の臨床でどの程度普及していくのか注視していきたいと考えています。

 次回は沖縄での第100回の記念大会ということで、さらに活発な研究会になることを期待しています。

2024.08.20