主任教授挨拶
2014年4月1日をもって 臨床腫瘍科学教室が 『がん総合医科学講座』 となり、主任教授を拝名いたしました、市川靖史です。これまで通り附属病院の臨床腫瘍科・乳腺外科部長を兼任いたします。前述のごとく、新たに、宮城悦子教授、幡多政治教授、窪田賢輔教授がこれまでの教室員と一緒にがんの診療・研究・教育に関わってくださいます。
私たちの仕事はこれまで「臨床腫瘍科学」のホームページで掲げておりました通り
1) | 主として抗がん剤、分子標的治療薬といった、抗がん治療の薬物療法を中心に、切除や放射線照射などの治療と併用することで、集学的ながんの治療を行います。 |
2) | 新しい「がんの治療法」や「診断法」を見つけるための治験や臨床研究を企画・立案に尽力し、参加・実施をいたします。 |
3) | がん治療のもう一つの柱である緩和医療の充実にも力を注いでいます。 |
という内容を継続いたします。
さらに今回の大学院医学研究科への移行に伴い、放射線治療部部長の幡多政治先生、婦人科腫瘍の専門科で化学療法センター長の宮城悦子先生が教授として当教室に参画してくれることになり、診療、研究、教育の集学性はますます向上することとなりました。
がんは日本人の死因の第一位で全死因の三割を占めることから考えても、診断・治療の向上は第一番の目標とであることは明らかです。また、がんの発生は加齢と大きな関連があることを考えますとがん診療の研究は老年医学の研究に外なりません。さらに、ときとしてがんと死とが切り離すことのできない状況となることを考えると、がんの研究は人の死の研究であるともいえます。がんへの罹患ということが、悲しみと不幸として語られる中、様々な研究を通じて人々の幸せにつながるようにしていくことが私たちの使命であると考えます。
宜しくお願い申し上げます。
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