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本の中のがん

2018.03.23

『象の背中』

象の背中
秋元康著 産経新聞出版

藤山幸弘47歳
妻と大学生の息子、高校生の娘の4人家族。
不動産会社部長。
愛人あり。

話の種に受けたPET検査で、肺がん、余命半年と告知を受けます。

残された家族は?
仕事は?
娘の結婚式は見られないのか?
…誰とこの絶望を共有するのか?
妻には言えない。

孤独と混乱のなかで彼が出した結論は、

・延命措置はせずに、できる限り今まで通り暮らす
・残された時間で、これまでの人生で関わった人に会いに行く

というものでした。

初恋の人、些細なことで疎遠になってしまった親友、ひどい別れ方をした恋人…
心に引っかかっていた人たちと再会し、過去と向き合う藤山。
彼は自分の人生に満足するのでしょうか。

がんを通して人生と向き合う藤山の物語、
興味のあるかたはどうぞごらんください。

プレゼンター:井元 有里(逗子市立図書館 司書)

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