立川教授からのメッセージ

量子物理化学研究室

物理学・化学・生命科学など、異分野との境界には、とてつもなく広大な『未開の地』が拡がっています。私たちは計算科学によるシミュレーションやデータサイエンスを駆使することで、様々な自然現象の理解、そして新しい機能性物質の予測・発見に挑み、この『新たな地』を果敢に開拓しています。またそのための新しい理論手法や計算手法の開発、機械学習や人工知能(AI)を用いた物質設計も、私たちにとっては大変重要な研究課題の一つです。最近では、水素結合を精密に取扱う手法の開発や、変分エネルギーの世界記録の樹立、酵素中における反応機構の解明、さらには陽電子・ミューオン化合物における物性機構の解明、といった成果を挙げています。

  → 詳細は、「計算科学(理論科学)研究の強み」を見てください。


このような成果に対し、量子物理化学研究室は、平成19年度文部科学大臣表彰科学技術賞(若手科学者賞)をはじめ、その後、平成30年度日本コンピュータ化学会学会賞、2019年度分子科学国際学術賞、を受賞しました。また大学院学生が果敢に挑戦したテーマが評価され、平成19年度、20年度と2年連続で、日本化学会春季大会学生講演賞に輝きました。さらには平成21年度、日本化学会春季大会優秀講演賞(学術)や日本コンピュータ化学会優秀論文賞も受賞しています。平成25年度には分子シミュレーション国際会議での学生優秀発表賞、平成27年度には日本化学会春季大会学生講演賞、平成28年にはSymposium on Chemical Kinetics and Dynamicsでのベストポスター賞、平成29年度日本物理学会学生プレゼンテーション賞、さらに最近では平成30年理論化学討論会優秀ポスター賞や、国際会議(ANSCSE23)Oral Awardを受賞しています。これらの受賞は本人だけではなく、量子物理化学研究室全体にとっても、大変大きな励みとなっています。

量子物理化学研究室は、今年で18年目を迎えました。3名の専任スタッフと6名の特任教員による、研究・教育体制となっています。また我々は、本学のミッションでもある国際化や地域貢献にも、研究室をあげて積極的に取り組んでいます。国際化に関しては、国立台湾大学やチェンマイ大学との共同研究や学生交流を実施しています。また産学連携に関しては、様々な企業との共同研究を実施しています。その中でも東京応化工業とは、「理論解析共同研究室」を設置し、専任の特任教員が在住しています。

  → 詳細は、「MEMBER」を見てください。


計算科学シミュレーションを駆使して挑戦したいテーマは、山ほどあります。是非、皆さんも、我々と一緒に「新たな知」を開拓してみませんか。量子物理化学研究室一同、皆さんをお待ちしています!




▲pagetop