量子物理化学研究室のこれまでの業績をご紹介します。
▼ 第一原理計算手法の新規開発
第一原理多成分系分子軌道法
分子軌道の概念を、プロトンや陽電子といった多成分系に拡張することで、核の量子揺らぎや陽電子の量子効果も柔軟に表現することを可能としました。
▼詳細第一原理経路積分法
核の量子揺らぎに経路積分法を、電子に分子軌道を適用することで、有限温度のもとで核・電子全自由度を量子力学的に取り扱うことを可能としました。
▼詳細第一原理多成分量子モンテカルロ法
量子モンテカルロ法を多成分系に拡張することにより、多成分系化合物の数値的な変分エネルギーの厳密解を算出することを可能としました。
▼詳細▼ 業績
▼ プロジェクト
・ 科学技術振興機構(JST)、戦略的創造研究推進事業CRESTタイプ、2023~2028年度
「Giant CISS物質: 界面陽電子・電子の全運動量制御」
主たる共同研究者:立川 仁典 (研究代表者:関 修平)
・ 文部科学省、スーパーコンピュータ「富岳」成果創出加速プログラム、2023~2025年度
「燃料電池触媒層の物質輸送機構解明に向けた、マルチスケール計算技術構築とその活用」
研究分担者:島崎 智実 (研究代表者:藤本 和士)
・科学技術振興機構(JST)、戦略的創造研究推進事業CRESTタイプ、2022~2027年度
「デバイスインバースデザインのための表界面稼働状態計測解析法の確立」
主たる共同研究者:立川 仁典 (研究代表者:多田 朋史)
・ 産業技術総合開発機構(NEDO)、大学発事業創出実用化研究開発事業費助成金、2021~2024年度
「鉛フリー・アロイ化錫ペロブスカイト・タンデム太陽電池の国際共同研究開発」
研究分担者:島崎 智実 (研究代表者:早瀬 修二)
科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)
・ 課題番号:23H03993 学術変革研究A(公募研究) 2023~2024年度
「水素の量子効果を考慮した新規量子化学による星間分子雲における重水素濃縮機構の解明」
研究代表者:立川仁典
・ 課題番号:23K17905 挑戦的研究(萌芽) 2023~2024年度
「量子多成分系分子理論とデータ科学の融合による低障壁水素結合系の物性発現機構の理解」
研究代表者:立川仁典
・ 課題番号:23H05462 基盤研究(S) 2023~2027年度
「スピン偏極陽電子ビームを基軸とする新しいサイエンスの展開」
研究分担者:立川 仁典 (研究代表者:河裾 厚男)
・ 課題番号:23K13827 若手研究 2023~2025年度
「水素吸蔵材料開発に向けた経路積分法と機械学習の融合プログラムの開発」
研究代表者:桑畑 和明 3600
・ 課題番号:22K05038 基盤研究(C) 2022~2024年度
「第一原理計算およびデバイス・モデルによる非フラーレン・アクセプター材料の機能解明」
研究代表者:島崎 智実
・ 課題番号:21K04983 基盤研究(C) 2021~2023年度
「量子モンテカルロ法の高度化による多原子分子に対する計算陽電子分光法の確立と展開」
研究代表者:北幸海
・ 課題番号:21H00026 新学術領域研究(研究領域提案型) 2021~2022年度
「高精度予測に向けた量子多成分系分子理論の高度化による高次水素機能の発現機構解明」
研究代表者:立川 仁典
・ 課題番号:22KJ2564 特別研究員奨励費 2021~2023年度
「星間分子雲における重水素体濃縮機構解明のための新しい量子化学計算手法の開発」
研究代表者:桑畑 和明