横浜市立大学精神医学教室
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受診をご希望の方へ
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横浜市立大学市民総合医療センターは、数少ない国公立大学附属の精神科救急基幹病院の一つであり、精神科病棟は、精神科救急・合併症入院料を算定しています。また、高度救命救急センターも有していることから、精神症状と身体疾患を合併する症例に対応する機会が少なくありません。そのため、高度救命救急センターと連携して、さまざまな活動を行っています。

1.自殺未遂者の再企図防止に関する研究

高度救命救急センターに搬送される自殺未遂者に対する全例介入を行い、その有効性を検証してきました。その取り組みは全国規模となり、本学が研究班事務局となった「ACTION-J」という自殺未遂者への介入に関する多施設共同の大規模プロジェクト研究が実施されました。同研究は、2011年6月に研究実務がすべて終了し、研究成果は2014年のThe Lancet Psychiatry誌に掲載されました。その後も自殺未遂者に対する全例介入は継続されており、その研究成果を国内外での学術集会などで発表しています。

2.救急領域のコンサルテーション・リエゾンに関連する研究

高度救命救急センターにおける精神科の役割は、自殺未遂者対応のみではありません。併存している精神疾患の治療継続、せん妄・不安・抑うつや頭部外傷を原因とする新たな精神症状への対応なども重要な役割であり、救急医や救急病棟の看護師と共に、せん妄に関する臨床研究なども行っています。

3.身体科救急と精神科救急の連携に関する研究

横浜市立大学市民総合医療センターにおける精神科と救急科の連携については、身体合併症医療における1つの連携モデルとして、精神科あるいは救急科関連の学術集会で定期的に発信を行っています。また、2016年からは両大学附属病院が横浜市「精神疾患を合併する身体救急医療体制」の輪番病院としての機能も担っており、新たな救急医療体制の構築にも寄与しています。

4.両診療科の橋渡しとなる人材の養成

これらの連携を構築するうえで、両診療科の橋渡しとなる人材の養成は欠かせません。そのため、両診療科間の人事交流なども行ってきました。また、2015年からは日本臨床救急医学会の研修コースであるPEEC(救急医療における精神症状評価と初期診療:Psychiatric Evaluation in Emergency Care)コースを救急医学教室と共に定期的に開催しており、多くのコース修了者を輩出しています。

PEECの様子

 








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