研修体制

横浜市立大学における病理学研修

病理専門医を目指す病理部後期研修と、学位取得を目指す大学院教育からなります。
病理専門医は医師としては必須ですが、将来のこと(大学などアカデミックな機関への就職、大きな病院での管理職に就く場合など)を考慮に入れると学位取得もぜひ目指して欲しいと考えます。

学位取得への道

大学院への入学は初期研修の修了直後、後期研修の途中、後期研修修了後のいずれの段階でも可能です。初期研修直後に大学院に入学した場合でも、病理部での研修は必須であり、なるべく最短で学位と専門医の両方の取得を目指します。横浜市立大学では大学院生、研究生として病院などで働きながら学位取得を目指すことも可能です。大学院の入試は9月と12月に行われます。

病理専門医取得の道

臨床医学としての病理学は、①病理解剖、②組織診断、③細胞診を3つの柱とします。患者さんのためになる医療を実践できる病理診断能力の養成に努めるとともに、日常病理業務の中から生じる科学的疑問に対して自ら対処できる研究能力も培うことを目的とします。

附属病院、センター病院病理部、病態病理学、分子病理学教室、協力病院病理部が密に連携し、一体となって指導に当たっています。実際の研修方法については、各人の希望を取り入れながら、フレキシブレルに対応しています。

専門医取得のための一般目標

①病理解剖を自ら執刀し、病理所見をまとめ、臨床上の問題点に答え、第3者に説明することができること
②代表的疾患の手術標本につき肉眼所見をとり、切り出しを行い、生検標本を含め自ら診断することができること
③代表的疾患の細胞診標本につき、自ら診断することができること
④病理学的な種々の検査法・診断法を理解し、自ら実践することができること
⑤カンファレンスや学会発表等を通じ、臨床医学における病理学の意義や重要性を理解すること
⑥疾患のメカニズムや新規診断・治療法などを探究するための基礎的素養を磨くこと

研修協力病院

横浜市民病院、県立がんセンター、県立こども医療センター、横浜医療センター、横浜市南部病院、横浜南共済病院、横須賀共済病院、横浜栄共済病院、国際医療福祉大学熱海病院、藤沢湘南台病院、茅ヶ崎市立病院、県立循環器呼吸器病センター、平塚共済病院、県立足柄上病院、横浜保土ヶ谷中央病院、湘南記念病院、など