『AIを用いたがんプレシジョン・メディスンへのアプローチ』
日時 | 平成30年10月02日(火) 19:00 ~ |
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場所 | 東京大学医学部附属病院中央診療棟 II 7階大会議室(東京大学医学部附属病院へのアクセス) 〒113-8655 東京都文京区本郷7-3-1 ※来場に関しましては、公共交通機関をご利用ください。 |
※横浜市立大学での同時中継は予定されておりません。
■演題:AIを用いたがんプレシジョン・メディスンへのアプローチ
■演者:東條 有伸(東京大学医科学研究所 分子療法分野 教授)
抄録:東大医科研・臨床シークエンスチームは、がんゲノム解読データのメディカル・インフォマティクスにAIを利用する目的でIBM Watson for Genomics(WfG)と共同研究を行い、臨床的に有用な情報の提供をめざしている。現時点でWfGは、1)がんのドライバー変異候補を重み付けして列挙し、2)当該変異に有効と考えられる分子標的薬、抗体医薬を提案することが可能である。ただし、我が国で認可されている当該医薬は未だ極めて少ないため、WfGの解析結果が実際の治療に結びついていないのが現状である。それでも、この作業においてAIが示す処理能力はヒトを圧倒しており、臨床データ・ゲノム情報から推論される診断や予後予測、治療薬の提案などにAIが対応する時代が迫っている。本セミナーでは、AIを利用したがんプレシジョンメディスンの取り組みを紹介する。