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特殊外来紹介

頭頸部外来 難聴外来 FNA外来
小児難聴外来 アレルギー・鼻副鼻腔外来
めまい外来 エコー外来 難聴遺伝カウンセリング外来
音声・嚥下外来    




頭頸部外来

外来日:月曜日午後
担当スタッフ:折舘伸彦,佐野大佑,高橋秀聡,佐藤要,木谷洋輔,逸見真弘,岡部佑夏

頭頸部外来について
耳鼻咽喉科は頭頸部外科として,頭蓋底から頸部にわたる領域の外科を担当しています。頭頸部外来は,耳,鼻副鼻腔,咽頭,喉頭,唾液腺,甲状腺,口腔を中心とした悪性腫瘍に対する専門外来です。副咽頭間隙腫瘍など手術アプローチが困難な症例などにも対応しています。PET-CTを含めた様々な検査,臨床所見から腫瘍の病理診断,病期,患者状態を把握し,治療方針を決定しています。頭頸部領域は,視覚,聴覚,嗅覚,味覚,呼吸(上気道),音声,嚥下といった様々な機能を有しているうえ,目に見える領域でもあるため美容的にも配慮が必要となります。治療としては機能温存手術を第一に考えています。進行がん症例に対しては,外科・形成外科・脳神経外科と協力して再建を含めた拡大手術を行っています。また臓器機能温存治療として化学放射線治療にも取り組んでいます。


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難聴外来

外来日:月曜日午後
担当スタッフ:荒井康裕,逆井清,塚本文彦

        中川千尋(客員准教授,横浜栄共済病院部長)

難聴外来について
慢性中耳炎,真珠腫性中耳炎,耳硬化症,耳小骨奇形などの伝音難聴や,突発性難聴,特発性感音難聴,先天性難聴などの感音難聴,Bell麻痺やハント症候群などの顔面神経麻痺,外耳道癌などの聴器癌を扱う外来です。
耳科手術件数(鼓室形成術,アブミ骨手術,人工内耳挿入術,聴器悪性腫瘍手術等)は年間約70件(人工内耳手術は約20件)施行しています。特に人工内耳手術においては,残存聴力を温存するためにsoft surgeryを導入しています。また近年では,アブミ骨手術や鼓室形成術の際に内視鏡を導入して,低侵襲かつ真珠腫の場合には遺残の少ない手術を心掛けています。
先天難聴や重度難聴にて対しては,小児難聴外来,遺伝カウンセリング外来と連携し,迅速で正確な診断を行っています。突発性難聴に対しては,Grade 4の重症例やステロイド治療無効例等に対して,鼓室内ステロイド注入療法を行っています。
その他,顔面神経麻痺の予後不良例に対する顔面神経管開放術や聴器癌に対する手術も積極的に行っています。


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FNA外来

外来日:月曜日午後
担当スタッフ:鬼島菜摘,大平彩菜

FNA外来について
当外来では通常の診察や画像検査で,耳下腺腫瘍・甲状腺腫瘍などの頸部腫瘍や頸部リンパ節腫脹と診断された患者様に対し,その質的診断のための穿刺細胞診(fine needle aspiration cytology)を行っています。穿刺細胞診を行うことにより,良性・悪性の鑑別,腫瘍の組織型などの診断を行います。
当科では病理検査部と密に提携し診断率の向上を目指しています。現在のところ,唾液腺腫瘍については良性・悪性の正診率は92.9%と全国的にも高いレベルの結果が得られています。



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小児難聴外来

外来日:月曜日午後
担当スタッフ: 中川辰男(客員教授,横浜国立大学教育人間科学部名誉教授),

         荒井康裕,逆井清,塚本文彦

小児難聴外来について
生まれつき聴力に障害を持った子供(先天性難聴児)が生まれる確率は,1000出生に対して1〜2人と言われ,他の新生児スクリーニングで発見される病気と比べはるかに頻度が高い疾患です。
当院は新生児聴覚スクリーニング後の精密聴力検査機関に指定されており,小児難聴外来では,新生児聴覚スクリーニングなどで聴覚障害が疑われるお子さんの聴力検査,画像診断を行い正確な診断に努めています。
当院では以下の聴力検査に対応しています。

・BOA(聴性行動観察聴力検査)
・COR(条件詮索反応聴力検査)
・ABR(聴性脳幹反応検査)
・OAE(耳音響放射検査)
・ASSR(聴性定常反応検査)

難聴と診断された場合,まずCT・MRIによる画像診断を行って先天性の内耳奇形の有無をチェックします。また,難聴遺伝子検査も施行しています(詳しくは難聴遺伝子カウンセリング外来を参照してください)。
難聴の程度により早期の補聴器の使用を勧め,連携している療育機関への紹介を行っています。また重度の難聴のお子さんには人工内耳治療も視野に入れた療育指導を行います。

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外来日:火曜日午後
担当スタッフ:荒井康裕,逆井清,岡田花子

補聴器外来について
当院の補聴器診療の特徴は、3か月間にわたって無料で補聴器の貸し出しを行い、専門の言語聴覚士が綿密な補聴器の調整を行い、患者さんによりあった納得のいく補聴器の選定をしております。リオネット、オーティコン、リサウンド、シーメンス、ワイデックス、スターキー、フォナック、マキチエといった主要補聴器メーカーに対応いたします。また、従来の骨導補聴器だけでなく、軟骨伝導補聴器やADHEARという新しい骨導補聴器にも対応しております。



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アレルギー・鼻副鼻腔外来

外来日:水曜日午後
担当スタッフ:谷内晶子(東都文京病院耳鼻咽喉科部長)

        桑原達,岡田花子,塚本文彦

アレルギー・鼻副鼻腔外来について
当外来では、鼻副鼻腔疾患の評価およびアレルギー性鼻炎へのレーザー治療や免疫療法を施行しております。鼻副鼻腔疾患については手術を含めた治療方針の検討や、外来で可能な局所処置および小手術を施行しております。アレルギー性鼻炎については、CO2レーザーを用いたレーザー治療やスギ花粉、ダニに対する舌下免疫療法の導入を施行しております。


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めまい外来

外来日:水曜日午後(第2,4週)
担当スタッフ:肥塚泉(客員教授,聖マリアンナ医科大学特任教授), 木村真知子(小磯診療所)

        西村剛志,木谷洋輔,逸見真弘,岡部佑夏,高尾なつみ

めまい外来について
ヒトは非常に不安定な姿勢を全身の器官を機能させて維持しています。これらの連携が破綻した際に「めまい」が生じます。つまり,「めまい」は全身のあらゆる部位の障害で生じ得ます。また「めまい
は本人にとって非常に辛い症状ですが,客観的に評価する方法に乏しく診断が困難な症状です。めまいの原疾患の中でも内耳性めまいは診断,治療の確立された疾患が比較的多い分野です。当外来では耳性めまいの診断と非耳性めまいの鑑別を行い,耳性めまい症例への理学療法,薬物療法を中心とした加療を行っています。


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エコー外来

外来日:水曜日午後
担当スタッフ:古川まどか(客員准教授,神奈川県立がんセンター頭頸部外科部長)佐藤要,平井友梨

エコー外来について
頸部エコー検査は頭頸部腫瘍の診断に重要であり,耳鼻咽喉科の頸部エコー検査は医師が行っています。具体的には,頭頸部癌での頸部リンパ節転移の有無によるstaging,頸部悪性リンパ腫,耳下腺腫瘍,顎下腺腫瘍,甲状腺腫瘍,その他の頸部腫瘤の診断を行っています。診断には心臓エコー検査と同様の最新の機器を使用しています。熟練した指導医のもと,実際に頭頸部患者の頸部エコー診察を進めながら,基本的診察法から具体的疾患の診断まで学ぶことができます。


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難聴遺伝カウンセリング外来

外来日:金曜日午前

担当スタッフ:宇佐美真一(客員教授,信州大学耳鼻咽喉科名誉教授)

        荒井康裕塚本文彦


難聴遺伝カウンセリング外来について
新生児聴覚スクリーニングにより多くの難聴児が早期に発見されるようになってきていますが,先天性難聴の少なくとも50%は遺伝子の異常が関与していると推測されています。難聴遺伝子の診断は,予後診断(難聴がどのように変化するのか)および適切な治療法の選択に有用です。
2012年4月先天性難聴に対する遺伝子診断が保険適応となり,当院では2012年10月より難聴遺伝子診断および遺伝カウンセリングを遺伝子診療部とともに開始いたしました。
保険診療の遺伝子検査で約40%の原因遺伝子が判明するとされていますが,保険診療で判明しない難聴遺伝子を解析するために,当院では信州大学耳鼻咽喉科学教室で施行している共同研究に参加しており(信州大学ホームページ),難聴遺伝子の診断率の向上に努めています。

 

難聴の遺伝子検査希望の患者様は、耳鼻科一般外来を受診した後に改めて難聴遺伝カウンセリング外来を受診していただいております。 適応条件を満たしていれば、検査前カウンセリングを行った後に、検査希望の患者様に対して採血を行います。

検査費用は45000円ですが、保険が適用されます。その他に、診察料、聴力検査などのご負担が加わりますのでご了解ください。


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音声・嚥下外来

外来日:水曜日午後(第1,3,5週)
担当スタッフ:

堀口利之(客員教授
佐野大佑,逆井清,逸見真弘,岡部佑夏,高尾なつみ


音声・嚥下外来について
音声・嚥下障害に対しては,嚥下造影検査(VF)や当外来でのストロボスコープ,嚥下内視鏡検査(VE)などで病態の詳細な検討を行い,治療方針を決定しています。声帯麻痺,嚥下障害に対する機能改善手術にも取り組んでいます。
耳鼻咽喉科専属の言語聴覚士が3人おり,音声治療や嚥下訓練も積極的に行っています。また頭頸部がん治療後の音声嚥下機能を評価し,音声治療や嚥下訓練を通じて治療・術式の選択にフィードバックし,患者のQOL向上に努めています。

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