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リハビリテーションとは

リハビリテーションとは障がいを持った人が、身体的、精神的、社会的に最も適した生活水準を達成するために、各人が自らを変革していくための手段のことであり、当科では以下の分野について取り組んでおります。
  リハビリテーションとは


リハビリテーションの種類

摂食・嚥下のリハビリテーション

摂食・嚥下のリハビリテーションにおいて、言語聴覚士は、医師の指示・指導の下に各職種と緊密に連携しながら、嚥下障害を持つ患者の評価・訓練・本人や家族への指導やカウンセリングを行います。摂食・嚥下障害の原因疾患は、舌・咽頭の腫瘍やその術後の状態、脳血管障害、神経変性疾患などがあります。それ以外にも、加齢やさまざまな疾患による廃用性症候群もあります。摂食・嚥下に必要な器官は、発声・構音に必要な器官でもあります。摂食・嚥下のリハビリテーションにあたっては、単に飲み込みの評価や指導・訓練だけではなく、必要に応じて、発声・構音についてもリハビリをしていきます。臨床的研究の立場からは摂食・嚥下の障害の程度と発声・構音の障害の程度がどのように関連しているかについて研究しています。より効果的なリハビリテーションのあり方を探っています。

音声障害のリハビリテーション

音声障害の治療には外科的治療、薬物療法、音声治療があります。音声治療は、言語聴覚士が医師と協力して担当しています。音声障害には、ポリープや腫瘍などのように声帯に病変がある場合と、ない場合、および声帯が麻痺している場合があります。音声障害の現れ方としては、声の高さ、大きさ、音質、柔軟性などに異常が起こります。音声治療は外科的治療や、薬物療法と併用して実施することもあれば、単独で実施することもあります。音声治療には声の衛生指導と音声訓練(ボイストレーニング)がありますが、EBMで求められるような科学的根拠がはっきりしたデータを提示しにくい領域であり、artとscienceの両方を必要としている領域でもあります。医師とともに診察やさまざまな検査を積み重ね、正しい診断と評価をし、より効果的でより科学的な音声治療のあり方を研究しています。

聴覚障害のリハビリテーション

聴力検査で難聴が発見された場合に、補聴器についての一般的な説明をします。まず補聴器を勧めますが、装用効果が乏しい高度難聴者には、手術を必要とする人工内耳を選択する場合があります。術前に人工内耳の詳しい説明をし、術後に聴取訓練を行います。特に難聴児には言語発達を促す訓練を行います。

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