無痛分娩Q&A

無痛分娩はだれでも受けることができますか?
帝王切開を予定している方以外であれば基本的にはどなたでも可能です。ごく稀に背中の麻酔を行うことができない方や麻酔をすることで重大な偶発症をおこす可能性が高くなってしまう方がいらっしゃいます。
無痛分娩はどのような方法でおこないますか?
分娩方法について:当院では安全に無痛分娩をおこなうために原則的に平日日中での計画分娩をおこなっています。計画分娩とは、妊娠37週以後の健診で内診をおこない、子宮口の熟化(子宮口が軟らかくなり開いてくること)が進んだら、数日以内に予定入院していただき、陣痛促進剤を使って分娩とする方法です。計画分娩の前に陣痛や破水が起きた場合にも、平日日中であれば可能な限り対応しています。
麻酔方法について:主に硬膜外麻酔という背中からの麻酔でおこないます。痛みを和らげる神経のブロックですので全身麻酔のように眠ってしまう麻酔ではありません。
無痛分娩の良い点は何ですか?
陣痛の痛みを和らげることで、出産中のストレスを軽減し、妊婦さんの体の負担を最小限にします。もともと合併症を持っている妊婦さんには、痛みのストレスによって合併症が悪化することを避けるという大きな利点があります。合併症のない妊婦さんでも、個人差はありますが、出産中の消耗が少ない分、出産中の時間を落ち着いて過ごすことで大切な時間を夫婦で共有したり、産後スムースに育児に移行できたりすることが多いようです。
無痛分娩は安全ですか?
医療行為である以上、麻酔による合併症は存在しますが、麻酔分娩自体は十分に安全な医療として確立されており、重篤な合併症がおこることは稀です。合併症を最小限にし、起こった合併症をいち早くみつけて対処できるような体制を整えています。
麻酔が分娩にあたえる影響はありますか?
分娩の経過については無痛分娩と自然分娩とはそれほど変わりありません。無痛分娩は、自然分娩より分娩誘発剤の使用や鉗子・吸引分娩の頻度が高くなります。適切に管理をしていれば、母児共に危険性が高くなるわけではありません。
赤ちゃんへの影響はありますか?
当院の無痛分娩は適切な濃度の局所麻酔などを使用しているので胎児への直接的な影響はとても小さいと思われます。また、麻酔分娩を開始した直後に胎児心拍数が減少することがありますが、適切な対応をおこなうことで胎児への悪影響は避けることができると考えられています。無痛分娩によって赤ちゃんが具合の悪い状態で生まれる確率は上がらないとされています。
痛みはどれくらい和らぎますか?
痛みを完全になくなるまで薬剤を使用すると娩出力(赤ちゃんを産む力)が出なくなってしまい、結果として赤ちゃんに負担がかかってしまう可能性があります。お腹の張りを感じることができ、陣痛中も笑顔で会話ができる程度の痛みを目指しております。痛みの感じ方には個人差があるためその時の痛みや麻酔の効き方を評価しながら適切な痛みのコントロールを目指します。
麻酔分娩をいつまでに決めなければいけませんか?
無痛分娩の希望については、直前まで迷われても構いません。また陣痛発来後や前期破水後でも対応できる場合もあります。ただし、土・日・休日や夜間等は対応できませんのでご了承ください。
無痛分娩はどのような体制でおこなっていますか?
産婦人科医と産科麻酔医が、原則常駐して患者様の要望や変化に対応しています。母体と胎児のモニタリングをおこない、急な変化に対応できるようにしています。
費用はいくらかかりますか?
無痛分娩の場合は、通常の分娩費用に加えて15万円をいただいております。
立会い分娩や母児早期皮膚接触(カンガルーケア)はできますか?
通常の出産と同様にできます。
出産直後から授乳はできますか?
通常の出産と同様にできます。その後の授乳にも影響はありません。

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