当科では、脳、脊髄、末梢神経、筋肉、全身臓器の病気に伴う脳・神経・筋の障害など幅広い領域の患者さんを診療しております。わが国で診療科として「神経内科」の標榜が認可されたのは1975年です。しかしながら、いまだに心療内科や精神科と混同されることがある一方、脳卒中や認知症など高齢化と共に急増している疾患を専門的に診療する科であることが広く知られていない状況が続いております。また、各種神経難病についても十分に理解が進んでいるとは言えません。

このことにより、まず脳神経内科を受診してほしい患者さんが脳神経内科受診を思いつかずに、診断がつかない状態が何年も続いたり、適切な治療のタイミングを逸したりすることが生じておりました。

日本神経学会は、これまで広く使われていた「神経内科」という診療科名を、今後は「脳神経内科」という診療科名に変更していくことを決定し、これを受けて当附属病院では2019年2月1日より、診療科名を「神経内科」から「脳神経内科」に変更することといたしました。

診療科名を「脳神経内科」に変更後も、診療内容等に変更はありません。また、教室の名称や「神経内科専門医」の名称にも現時点で変更はありません。今後ともよろしくお願いします。