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海外フィールドワーク支援プログラム

国際教養学部 国際教養学科2年 上條百翔

演劇文化論ゼミでは2022年8月18日から8月27日にイギリスに海外フィールドワークへ行きました。本ゼミでは英米の演劇を扱っており、主にシェイクスピア関連作品の研究をしています。普段は画面を通して研究している演劇を生で観る経験はとても貴重であり、実際に劇場に行くことで改めて発見する演出の工夫が多くありました。

登場人物の心情に合わせて照明が変化したり、舞台が回転したりなど、さまざまな表現方法に驚かされました。プロジェクションマッピングなどの先進技術が使用されている作品もありましたが、劇場自体の設計を利用した演出もあり、先進技術のみに頼らない演出がとても魅力的でした。建物全体を覆う屋根のないO字型のグローブ座という劇場は、舞台を客席が取り囲む形になっており、どこの席からでも役者の表情を見ることができ、加えて舞台の上部にバンドの演奏スペースがあるため音楽も劇場全体に響き渡る設計になっています。このように作品だけでなく舞台装飾や劇場の設計にも興味を持つことができました。

さらに、イギリスと日本の劇場の雰囲気の違いも感じることができました。日本の劇場はどちらかというと厳かな雰囲気ですが、イギリスの劇場は観客が観劇の合間に飲食を楽しんでいたり会話を楽しんでいたりと和やかな雰囲気でした。特にケンブリッジ大学のSt John’s Collegeでの野外上演で観た『夏の夜の夢』は、一般の劇場のような舞台と客席を仕切る段差がなく、観客は地面に直に座り少し離れたところで役者が演じており、一番演劇と現実の境目が無く新鮮でした。

今回の10日間の滞在中に4回も演劇を鑑賞する機会に恵まれ、作品への理解が深まったことはもちろん、劇場や舞台装飾、イギリス文化、演出方法など学生の興味・関心が多方面へ広がるきっかけとなり、今後のゼミ活動へ良い影響をもたらしたフィールドワークであったと思います。ゼミ単位で学習を深め、将来につながる異文化体験ができる、他大学にないプログラムの意義を実感しました。

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詳細について

海外フィールドワーク支援プログラムの更に詳しい内容については以下のリンクより横浜市立大学サイト内のページをご確認ください。

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