生命ナノシステム科学研究科 物質システム科学専攻 博士前期課程 1年 宮本珠莉
生命ナノシステム科学研究科の国際リトリートの一環として2024年8月25日から28日の日程で台湾に渡航し、国立台湾師範大学および国立台湾大学の学生や先生方との交流を行いました。(学生18名 教員2名)
国立台湾大学では、IAMS-NTNU-YCU Autumn Workshop 2024に参加して研究発表を行いました。昨年度に市大で開催したナノテク交流シンポジウムにて知り合った学生を含めさまざまな方に自分の研究に対して興味を持っていただき質疑応答を行いました。自身と同じフラーレンの研究をしている方から多数コメントをいただき、とても勉強になりました。
国立台湾師範大学では、研究室と生命科学博物館を見学させていただきました。研究室見学では、高度に組み立てられた自作の研究機器があり、研究活動に必要な設備が整っていると感じました。博物館ではさまざまな生き物の標本や、日本が台湾へ現地の植物の調査、共同研究していた過去の資料が展示されていました。
今回の台湾への渡航において貴重な体験をすることができ、自分自身の今後の研究をより充実させたいと改めて思うようになりました。また国籍に捉われず一人の研究者として交流をすることでより多角的な視点から物事を見ることができたと感じました。このような海外フィールドワークへの参加を支援していただいた大学および後援会に心より御礼申し上げます。
理学部 2年 北川百佳
私は2024年8月18日から8月24日に、フィリピン大学ロスバニョス校で開催されたSUDP(Sustainable Urban Development Program)に参加しました。プログラムは“Innovations: Farm, Food, Future Healthy and Sustainable Cities”をテーマとし、横浜市立大学の学生とフィリピン大学ロスバニョス校・マニラ校の学生が参加しました。
フィールドツアーではsustainable development(=持続可能な発展、環境にやさしい)を念頭においた機関の見学をし、フィリピンにあって日本には無い価値観や考え方・取り組みについて深く感銘を受けました。フィールドツアー中やその後に行ったフィリピン大学の学生との「持続可能な都市の未来についてのディスカッション」では、フィリピンの環境問題に応じた効率的・画期的な取り組みや対策を知り、心のどこかにあった「日本は先進国である」という認識や驕りを自覚しました。
ディスカッションの最終日には、2050年までに環境問題を解決するための政策についてグループごとにプレゼンテーションを行い、マニラで開催された国際シンポジウムに参加しました。私の班ではフィリピン大学の学生が「フィリピンではキャッチーな音楽を用いた教育が多い」と教えてくれたため、将来を担う子どもたちをターゲットとした教育コマーシャルの案を作成し、実際に歌や踊りを交えながら発表を行いました。
「SUDP」としてプログラムされていた内容から大きな学びや気づきを得た中で、例えば街中の風景や雰囲気、食事、さらには一つ一つの会話さえが新鮮で、その全てに刺激を受けました。
旅行者としてではなく、横浜市立大学の学生として、学びに強い意欲を持ち、その意欲にいくらでも応えてくれる環境に身を置けたことは感謝してもしきれません。SUDPを企画してくださった皆さま、運営に携わってくださった先生方、ご支援してくださった皆さま、そして共に学びを深め合った横浜市立大学とフィリピン大学の全ての方に心より深くお礼を申し上げます。