生命ナノシステム科学研究科 物質システム科学専攻 博士前期課程1年 佐塚真寛
生命ナノシステム科学研究科の国際リトリートにより、2023年8月28日から31日の日程で台湾に渡航し、国立台湾師範大学および国立台湾大学の学生や研究者との交流を体験しました。
国立台湾師範大学では、生命科学博物館や研究室を見学させていただきました。博物館には研究関連の多くの資料が保存されており、台湾内外の生物の標本も展示されていました。研究室見学では、最先端の研究についての説明を受けました。初めて目にする高性能の研究機器が数多くあり、充実した研究環境で研究活動をされていることに驚きました。
国立台湾大学では、国際ワークショップに参加して研究発表を行いました。自身の発表では、多くの参加者に興味をもっていただき、活発に質疑応答や議論をすることができました。その議論では、自分にない視点から的確な指摘をいただき、強い刺激を受けました。英語による発表だったので、円滑なコミュニケーションをとることに難しさを覚えました。今後はこの経験を研究活動などに活かしたいと思います。
今回の台湾への渡航では、数々の貴重な体験をすることができ、自身の視野を大きく広げることができました。また、国外の学生や研究者との交流はかけがえのないものになりました。このような海外フィールドワークへの参加を支援していただいた大学および後援会に心より深くお礼を申し上げます。
国際教養学部 3年 阿久綜浩
2023年8月23日から9月1日の期間、タイで開催されたIUPW(International Urban Planning Workshop)に参加しました。ワークショップの内容は、タイでの社会課題である住まい格差に対する提案です。都市学系の3年生14人と、アジア各国から集まった愉快な学生たちが5人1組のチームとなって提案を行いました。微笑みの国で過ごした10日間は時に刺激的で、時には感動的な経験でした。
私は、このプログラムに参加して2つのことを学ぶことができたと感じています。1つ目は、タイの都市課題についてです。タイでは、経済が急激に発展したことによる貧富の差が社会課題となっていて、それに伴う住まいの差も問題視されています。高層マンションや綺麗な住宅地に住む人がいる一方で、今にも崩れそうな家が密集するスラムに住んでいる人も大勢います。実際に住宅地とスラム街の両方を見学することで、生活の格差を身をもって感じることができました。2つ目は、国境を超えた絆です。私は10日間、インドネシアから参加していた学生と相部屋で生活をしました。慣れない英語でのコミュニケーション、お互いの国の文化や価値観の比較、寝る前の恋バナなど日本の生活ではあまり体験できないような時間を過ごし、帰国の日には寂しい気持ちでいっぱいになりました。
今回の経験で学んだこと、考えたことを今後の大学での学びや将来に活かしていきたいです。
引率してくださった先生方、ご支援してくださった方々、大変貴重な機会をありがとうございました。