YCU 横浜市立大学 データサイエンス研究科 ヘルスデータサイエンス専攻

Researchers

教員紹介

金子 惇
KANEKO Makoto
主要担当科目
文献評価法
Q.1

これまでの研究者としての
歩みを教えて下さい

自分は今も昔も家庭医(総合診療医)なので、こんなに研究に関わることになるとは思っていませんでした。2008年に浜松医大を卒業して、離島で診療したかったので沖縄県立中部病院で初期研修、後期研修を行いました。その中で、伊平屋島という沖縄北部の離島(医師1人、看護師1人、島内には診療所のみ)で3年間働きました。その中で、「医師1人で地域全体を診る」ということが患者さんにとっていいアウトカムなのではないか!と思い、そういう良いアウトカムを出していくことで、「離島で診療をしたい」という人を増やせるのではないか?離島医療の魅力を伝えられるのではないか?と思い慈恵医大の「地域医療・プライマリケア医学」という博士課程に進学しました。東京で働きながら大学院で勉強し、離島の受療行動についての研究で博士号を取得しました。自分の診療を研究の形で表現すること、良い点や悪い点を発信してフィードバックを貰ったり、研究結果を元に改善したりすること、研究を通じて色々な職種の人と一緒に働くことが楽しくて今日まで研究を続けています。HDS内でも「プライマリ・ケアリサーチユニット」というチームを作って、プライマリ・ケアの研究を推進しています!

Q.2

学生と一緒にやりたいことに
ついて教えて下さい。

やはりプライマリ・ケアについての研究をやっていきたいです。プライマリ・ケアは扱う疾患の幅やセッティング(外来、入院、訪問診療など)が広く、地域全体や医療政策も研究領域に入ります。ぜひ様々なリサーチクェスチョンを出して頂き、本当に取り組むべき課題は何か?について議論できればと思います。また、色々な専門科の医師や医師以外の職種の方も必ず、プライマリ・ケアとの接点があると思いますのでそういう部分で必要に応じてお手伝いできればとも考えています。自分の主に取り組んでいることは「都市部とへき地の医療資源や受療行動の相違、それぞれの特徴の比較」であり、個々の医師の診療の幅から地域全体の医療資源の配分まで様々な領域が含まれます。またリサーチクェスチョンによって、量的研究だけでなく質的研究、混合研究も行いますので、そのあたりに興味がある方もぜひお声掛け下さい!