横浜市内で唯一の特定機能病院である、横浜市立大学附属病院のことをご紹介します。
厚労省が提示する要件を満たし、
高度の医療提供、医療の安全管理体制の確保、医療人の育成、
の3つの役割を果たします。
現在、特定機能病院に承認されているのは全国87施設で、
当院は横浜市内唯一の特定機能病院です。
「横浜市立大学附属病院」の特徴
「市民が心から頼れる病院」として高度でかつ安全な医療を市民に提供するとともに、
質の高い医療人を育成します。
地域がん診療連携拠点病院 (高度型)
横浜市立大学附属病院は、令和2年3月27日付けで厚生労働省より「地域がん診療連携拠点病院(高度型)」に指定されました。
がん診療連携拠点病院は、全国どこでも質の高いがん医療を提供できるよう、都道府県知事からの推薦に基づき、厚生労働大臣が指定した病院です。そのうち、地域がん診療連携拠点病院(高度型)は、診療機能等が高い医療機関として厚生労働大臣が適当と認めた病院で、がんの医療圏(神奈川県では2次医療圏と同一)毎に1カ所のみ指定されるものです。令和2年4月1日時点で、全国で47病院が指定されています。
高度・先進医療の提供 市民の「最後の砦」として重症かつ複雑な病態の患者さんの診療に取り組んでいます。
先進医療は、一般の保険診療と調整を図ることによって、先端的な医療を受けやすくする制度です。承認を受けるためには技術の他に、医療スタッフ及び施設・設備面等の要件を満たすことが求められます。当院では、専門的な知識及び技能を有する医師、看護師、薬剤師等のスタッフにより、検査・診断・治療(手術、放射線療法、遺伝子治療などを組み合わせた「集学的治療」)に努めています。また、特定機能病院として、各診療領域での高度先進かつ総合的診療機能をもった病院として診療を実施しています。
地域医療への貢献 地域の病院と協力しながら、相互の患者さんが円滑に受診、転院ができるように、医療連携をすすめています。
地域医療連携を円滑に推進するため、地域の病院及び診療所から重篤な患者さんや高度医療を必要とする患者さんをご紹介いただくとともに、紹介元やお近くの医療機関での診療が適切と判断した場合には逆紹介する制度を実施しています。病気や障害と向き合いながらもその人らしく生活ができるように、福祉・継続相談室は継続担当看護師と社会福祉士の2職種が協働して患者さんの退院支援・調整にあたっています。
<地域がん診療連携拠点病院としての取り組み>横浜市民の皆さんの“がんという生活” 守ります。
すべての患者・家族の安心を目指し、「がんの早期発見」「治療の初期段階からの緩和ケア実施」「化学・放射線療法の推進」「がん医療に関する相談支援・情報提供」が求められています。がん診療連携拠点病院の要件には、苦痛のスクリーニングの徹底、苦痛の対応の明確化、診療方針の提示、迅速な苦痛の緩和があり、がん治療を行う病棟や外来部門には緩和ケアについての指導や緩和ケアチームへの情報集約を実施しています。
医療関係者の育成 横浜市内唯一の特定機能病院として、質の高い医療人の育成に努めています。
医師、看護師、学生、コメディカルスタッフが安全で適切な医療を提供するための医療シミュレーターや医療機器を有するトレーニング施設があります。
中心静脈カテーテル管理、静脈血管確保研修など、講義・演習による管理認定制度を実施しています。