先輩看護師紹介スペシャリスト

スペシャリストとは「特定の分野・領域において、専門性の高い看護実践を提供する看護職」です。卓越した実践能力と継続的な研鑽を積み重ね、その影響は患者だけに留まらず、他の看護職や医療従事者にも及ぶ存在です。
当院では、看護ケアの専門性を高め、より質の高い看護を提供する方法や課題の検討を目的として、各専門領域間の連携を強化する機能をもつ「専門領域会」を開催し活動しています。

※以下の紹介内容は2024年3月1日時点のものです。

専門看護師全 9 名

認定看護師全 28 名

専門看護師全9名

専門看護師
がん看護5名

【がん患者さんとご家族がその人らしくがんと共に生きることを支援しています】
現在、がん看護専門看護師4名で活動しています。今、日本人の2人に1人は生涯に1度はがんになる時代です。がん治療の進歩によりがんと共に生きる人々は増加しています。その中で、がんと診断された患者さんやご家族へ、その人らしく生きられるよう、価値観や生き方を大切にした支援を心がけています。
緩和ケアセンターやがん相談支援センターなどの横断的な医療チーム活動、がん薬物療法などがん診療のシステムづくり、がん看護の質向上のために院内研修の体系化、マニュアルの見直しなども行っています。
がん患者さんとご家族は倫理的な問題を抱えていることは少なくありません。倫理的課題が解決できるよう、多職種と協働して解決への糸口が見つけられるよう取り組んでいます。

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専門看護師
精神看護1名

身体疾患をもつ患者さんやそのご家族は、病気や治療によるストレスや悩み、葛藤により心の危機がもたらされることがあります。このような心の危機に対して、ケアや治療にあたる医療スタッフとの協働体制のもと、精神看護の視点からケアを実践、提案し課題解決に取り組んでいます。
精神科リエゾンチームや臨床倫理コンサルテーションチームなどの医療支援チーム活動や様々な役割をとおして、包括的で質の高い医療・看護を提供できるよう活動しています。また、看護師が患者さんご家族への質の高い看護ケアを提供していくためには、看護師自身の精神的健康が重要であることから、看護師のメンタルヘルス支援にも力を入れています。

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専門看護師
慢性疾患看護1名

慢性の病をもつ患者さんは、高齢化、併存疾患の多さ、治療・ケアの複雑化や多様化が特徴として挙げられます。慢性疾患看護専門看護師は、様々な背景を持ちながら病とともに生きる患者さんや家族、周囲の支援者へ生活調整、療養相談、意思決定支援などを行っています。
慢性疾患看護の中でも、私のサブスペシャリティは循環器看護です。心不全、慢性腎臓病、糖尿病といった慢性の病をもつ患者へ、入院病棟、外来部門、地域の専門職と連携しながら外来から入院、在宅へと切れ目のない看護ケアを提供できるよう、活動しています。

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専門看護師
家族支援1名

「家族」は最も身近な存在であり、普段はあまり意識せず過ごしていますが、家族の誰かが病気や障がいを発症すると、家族の存在を強く意識するようになります。
そして、家族は様々な影響を受けながらも、変化や問題に色々な方法で立ち向かっていきます。変化や問題が、比較的単純なものであれば、家族で力を合わせ解決することができますが、変化や問題が複雑である場合、家族の力だけでは解決が難しいことがあります。
そのような時に、家族が本来持っている力を発揮できるように身体的・精神的・社会的に支援をしています。患者さんの治療に直接携わっている医師や看護師、多職種と共に、より良い家族ケアが提供できるよう検討しています。

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専門看護師
老人看護1名

近年日本の高齢化はますます加速し、当院でも入院患者の多くは高齢者です。入院する高齢者は疾患による体の不調に加えて、加齢変化や入院に伴う環境の変化などが身体的にも精神的にも大きなストレスとなることがあります。高齢者の方が入院生活の中でどのようなことに困り、普段の生活と何が違うのか、その方をよく知ることが大切だと考えています。疾患だけではなく、高齢者がこれまで生きてきた背景を探りながら、安全に治療が受けられるよう援助しています。
また、治療の経過によって生活様式や療養場所の変更が必要となる場合があり、望む生活が実現できるよう、多職種と協力して支援していきます。

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認定看護師全33名

認定看護師
救急看護2名

救急看護の分野において、熟練した看護技術と知識を用いて、質の高い看護を提供し、看護実践モデルとなります。
看護職に対して、救急看護の質の向上を目指し、緊急度・重症度を判断するための的確なフィジカルアセスメント、救命に必要な技術・知識の指導及びコンサルテーションを行います。
災害時における急性期の医療ニーズに対応するため、平常時の院内における災害対策、災害発生時における院外派遣活動を行います。

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認定看護師
小児救急看護1名

緊急場面に限らず、家庭・外来・入院・在宅医療の中で、子どもと家族が安心して過ごせるよう支援します。
子どもとその家族のQOL向上に向けて、子どもとその家族に寄り添い、子どもと家族にとって最善な医療が提供できるよう、専門的知識と熟練した技術をもち対応します。院内のどの部門でも小児看護が安全・安楽に行えることを目指しています。RRT活動や救急領域の研修企画・運営など救急看護・集中ケアCNと協働して院内の横断的活動も行います。

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認定看護師
手術看護1名

患者さんに前向きに治療に臨んでもらうため、安全に手術ができるように準備と指導を行っています。
手術看護認定看護師として、手術室での看護実践を通して、スタッフ指導や術中・術後のケア方法の提案や物品の試行と評価を行っています。また、周術期管理センター外来では、麻酔科医師と一緒に入院前の患者さん、ご家族に関わり、安全に合併症なく手術ができるように術前準備の指導を行っています。
そこでは患者さんの不安や要望を具体的に引き出して、手術当日に対応できるようにしていきます。
術後は、患者さんが手術経験を前向きに受け止めて治療に望めるように、手術を終えたことをねぎらい、問題なく回復できるよう支援していきます。

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認定看護師
皮膚排泄ケア
(特定含む)
3名

当院では3名在籍し、褥瘡管理者を担っています。
褥瘡対策においてはチームの一員として、多職種で協働しています。
認定看護師としては、スキンケアを中心に、褥瘡、創傷、ストーマ、失禁のある患者様に対し、予防的なスキンケアや治療的なスキンケアを部署の看護師とともに実践しています。更に、部署の看護師が、根拠に基づいた適切なスキンケアやスキントラブルのアセスメントが実施できるよう、院内研修で講義も行っています。
その他には、認定看護師を目指す看護師の学習支援も行っています。

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認定看護師
クリティカルケア R3~
(特定)
3名

クリティカルケア認定看護師の役割は、救急・集中治療の場だけでなく、病棟や外来場面において、高い臨床推論力と病態判断力に基づき、患者さんの重症度・緊急度を判断し、迅速な医療提供に繋げることです。
私たちは救急看護認定看護師、集中ケア認定看護師として活動しながら、特定行為研修を受講しました。看護の視点と医学的知見との両側面から患者さんを全人的にアセスメントし、健康問題について考え支援しています。何よりも急変の回避、機能障害を最小限に「どんな状況でもその人らしく生きる」ことを支える、QOLの向上を目標に、多職種と協働して継続的に支援しています。
院内外の研修やRRT(院内急変対応チーム)活動を通して、役割モデルとなり、患者さんへのケアなどを現場のスタッフと一緒に考える姿勢を大切にし、院内全体のフィジカルアセスメント能力やクリティカルケアの質の向上を目指して、日々指導やコンサルテーションを行っています。

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認定看護師
集中ケア2名

生命の危機的状況にある患者さんの病態の予測を行い、重症化を回避できるよう、急性期から早期退院を目指して支援を行っています。重症な状態にある患者さんとご家族への看護実践、看護師からの相談への対応、またフィジカルアセスメント、呼吸管理などの研修を企画・運営しています。さらに院内のRST(呼吸サポートチーム)、RRT(院内迅速対応チーム)の一員として活動を行い、人工呼吸器装着患者の安全な呼吸管理、早期離脱に向けたサポート、部署からの要請を受けて患者が重症化に至らぬよう、早期に介入、支援を行っています。

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認定看護師
感染管理(特定)2名

病院にいる全ての人々を感染から守るために活動しています。
私たち感染管理認定看護師は、病院にいる全ての人々を感染から守るために活動しています。
活動は、感染症の情報や予防策の知識・技術の提供、感染予防を行いやすい医療器具・療養環境を整える等と、多岐に渡ります。
感染症の原因は目で見ることのできない細菌やウイルスなどの微生物です。新型コロナウイルスや新たな薬剤耐性菌などが発生しています。こうした新たな微生物の発生にも速やかに対処し、患者さんや臨床現場のスタッフが、安心して医療を受けたり提供したりできる環境を整えられるように心がけています。
感染から守るためには、多くの人の理解と協力が必要です。感染対策チーム(ICT;Infection Control Team)の医師・歯科医師・薬剤師・臨床検査技師、部署の感染リンクドクター・感染リンクナースを始め、患者さん・ご家族、スタッフの皆さんの理解と協力を得ながら、より良い感染対策について実践しています。

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認定看護師
がん性疼痛看護6名

がんの痛みは進行とともに約90%の患者さんが経験すると言われていますが、WHOによると、適切な疼痛治療によって70~80%に鎮痛効果が得られていると報告があります。また、早期から緩和ケアを行うことで痛みはさらに軽減できると言われています。私たちはがん患者さんとご家族を全人的にとらえ、適切なアセスメントを行い、緩和ケアチームと連携し、良好なQOLを維持できるよう疼痛緩和ケアを提供しています。がん疼痛看護に関する相談対応やがんリンクナースの支援、院内研修の教育活動にも携わっています。

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認定看護師
緩和ケア1名

当院では病気の診断から、治療期、終末期まで幅広い病期の患者様が受診しています。私は現在一般病棟で勤務しています。近年の高齢化により、患者様の主たる療養場所は病院から在宅へ移行してきていますが、入院を繰り返しながら病状が悪化し、最期を迎える場所は施設で迎える方が圧倒的に多いのが現状です。当院でも少なからず最期まで入院していただく患者様もおりますので、安楽な療養を提供し、患者様とご家族の悲嘆・喪失体験に対し、同僚と共に考えながら入院中のケアを行っていきたいと考えています。

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認定看護師
がん化学療法看護2名

私達がん化学療法看護認定看護師は、化学療法センターと病棟に所属し、がん化学療法薬(抗がん剤、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬)の安全な投与管理を実践し、副作用症状の緩和やセルフケア支援を行うことで、治療の継続・完遂を目指した看護を提供しています。
近年多くの患者さんが、仕事をしながらがん治療を行っています。今までの生活を続けながら、仕事や家庭と治療が両立できるよう医師・薬剤師などの医療スタッフと協働し支援を行っています。
また、看護師からのがん化学療法の投与管理や副作用対策に関するコンサルテーションや、院内研修の開催を通して、看護師の知識と技術の向上に向け活動しています。

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認定看護師
乳がん看護1名

医師や他職種と連携を図りながら、乳がん患者やご家族への治療にともなう身体的・心理的・社会的サポートを行っています。
乳がんは、年間94000人ほどが新たに罹患し、女性の部位別がん罹患者数が最も多いがんです。30代後半から罹患する方が増え、45~70歳位にピークに達します。この年代の女性はいくつもの役割を担っている方が多く、治療に際しては様々な調整が必要となり負担も大きいです。 私は、乳がん看護に特化した認定看護師として、医師や他職種と連携を図りながら、乳がん患者やご家族への治療にともなう身体的・心理的・社会的サポートを専門的な知識と技術を用いて実践しています。また、自身の知見を深め、病棟・外来スタッフへ指導し、乳がん看護ケアの向上を目指しています。

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認定看護師
がん放射線療法看護1名

放射線治療を完遂できるよう、身体的・心理的・社会的サポート等の全般的な支援を専門的な知識や技術を用いて行います。
活動内容
・放射線治療についてのオリエンテーションのパンフレットの見直し・作成
・放射線や放射線治療に関する勉強会やがん看護研修などにおける講師
・放射線治療を受ける患者さんへの看護実践・医療スタッフからの相談への対応 など
がん放射線療法看護認定看護師は、放射線治療をうける患者さんやそのご家族が、治療を完遂できるよう、身体的・心理的・社会的サポート等の全般的な支援を専門的な知識や技術を用いて行います。
放射線治療時に使用するパンフレットの作成・見直しをしたり、放射線や放射線治療に関する勉強会や院内外のがん看護研修を通じて、スタッフの知識・技術の向上をはかり、放射線治療を受ける患者さんとその家族が安心して治療を受けられる環境を整えるよう努めています。

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認定看護師
慢性心不全看護・
心不全看護(特定)
2名

慢性心不全は急性増悪を繰り返す進行性の病態であり、心不全発症と進展予防が重要とされています。医学的要因だけではなく、ストレスや過労、塩分、水分制限、治療薬服用の不徹底などの療養生活管理によっても心不全の悪化を招きます。これまでの人生の楽しみや価値観、生活背景を踏まえ、患者さんが疾患をもちながらも、自分らしく生活していく事ができるよう、多職種と連携し、療養生活支援を実践しています。内科外来との連携や心臓リハビリテーションでの退院後の継続支援もおこなっています。
また、末期心不全患者に対する苦痛緩和においては、緩和ケアチームと連携し、患者さんとご家族のQOLが向上できるよう取り組んでいます。

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認定看護師
摂食・嚥下障害看護
(特定含む)
2名

私たちは、摂食嚥下支援チームと栄養サポートチームに所属して、多職種と協働しながら栄養状態を良好にするために、口から食べて、その人らしく生きていくことができるよう入院前から退院後の生活を考えて支援しています。
「あぁ、おいしい。食べることが一番だね」と言われることが嬉しい瞬間です。患者さまは「好きなものを食べたい。家で過ごしたい」ということを望んでいます。食事は、単に栄養補給のみではありません。食事は、生きる力にもなります。誰と、どこで、何を食べたいのか、どのように過ごしたいのかを私たちは大切に考えています。
食を支える専門看護職として、専門的知識と技術を用いて、横断的活動をしながら看護の幅を拡げ、質が向上するよう研鑽し続けています。

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認定看護師
脳卒中リハビリ
テーション看護
1名


今までの生活が一変する疾患、脳卒中患者・家族の不安に寄り添い、安心して治療やリハビリが進むように支援します。
脳卒中は突然麻痺や失語などの症状が出現し、脳卒中に見舞われた患者さん・ご家族は多大なる不安を感じます。患者さん・ご家族に寄り添い不安を解消できるように、認定看護師として専門的な知識・技術を用いて対応します。また、退院後の生活を見据えて生活の再構築が行えるように、多職種と連携し早期離床やリハビリテーションを実践し安全・安心した医療を提供できるように努めます。

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認定看護師
糖尿病看護1名

糖尿病初期では自覚症状に乏しいため、健診や他の疾患で受診した際に異常を指摘され気付くケースが多々あります。適切な治療が行われずにいると様々な合併症を引き起こすため、生涯にわたる治療が必要です。
糖尿病は個々で病態や治療法が異なるため、私は患者さんの思いや生活を伺い治療の必要性を伝え、その人の病態に沿った日常生活行動を共に考えるようにしています。また、院内で統一した指導を行えるよう糖尿病看護パスの運用に取り組んでいます。糖尿病と上手に付き合っていく事で合併症の発症や進行は予防できるため、日常生活での工夫などセルフケアの獲得や継続に向けて患者さんだけでなくご家族へも多職種と協働し支援を行っています。

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認定看護師
新生児集中ケア1名


早産や疾患を持って生まれた赤ちゃんが胎外環境に適応し、安定できるように最善のケアを提供します。
早産や疾患を持って生まれた赤ちゃんが胎外環境に適応し安定できるように環境を整え、赤ちゃんの反応やサインをみながら神経学的発達を促すケア(ディベロップメンタルケア)を提供できるよう活動しています。
新生児看護に必要な知識や技術について勉強会の開催や、実践を通しての指導・相談に応じNICU内の看護の質向上に努めています。
また、NICUに入院したことで離れ離れになったご家族が親子関係を築き、安心して退院できるように、医師や他職種と連携を図り支援していくことも大事な役割です。
ご家族の不安な気持ちに寄り添い、赤ちゃんとそのご家族にとって最善のケアが提供できるよう、スタッフと情報を共有しながら支援を行っています。

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認定看護師
透析看護1名

私は腎臓高血圧内科の病棟に所属し、看護スタッフに対する個別的な透析ケアの相談・指導を中心に、慢性腎臓病保存期の患者さんとご家族に対して腎代替療法についての意思決定支援を行っています。また、訪問看護師と同行して腹膜透析導入後の退院後訪問を行ったり、血液浄化センタースタッフと協働して、安全・安楽な透析治療環境を整えています。
慢性腎臓病患者さんは保存期から長い病の経過を辿り、絶え間なく続く意思決定の繰り返しです。透析看護認定看護師として、生涯続く治療のその時々で患者さんにとっての最善は何かを考え、「その人らしく幸せに過ごせること」を目標に、多職種と力を合わせてサポートしています。

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