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講習会概要

『臨床麻酔科学のための局所解剖学講習』とは

臨床麻酔科学の安全な実践のために、様々な局所解剖の知識が必要不可欠ですが、その習得のための機会は非常に限られていました。そのような理由から卒後臨床医のための学習の機会が切望されてきました。
私どもは、解剖のご献体を用いて実施される、「頭頸部特別解剖講習」(脳神経外科学講座・神経解剖学講座の共同研究)の共催として、「臨床麻酔科学のための局所解剖講習」を企画いたしました。
講習対象は主として、横浜市立大学麻酔科の医局員として麻酔科を専攻する後期レジデント以上の医師です。講習内容は、末梢神経ブロックのための局所解剖、心臓血管外科麻酔のための胸部・心臓大血管の局所解剖です。将来的には、その他の部位の局所解剖についても講習を行いたいと考えております。

本『臨床解剖学講習』は、横浜市立大学麻酔科専門医養成プログラムの一貫として位置づけております。このような臨床解剖講習を行っている麻酔科の講座は、日本国内でも稀です。麻酔科専門医を志す後期研修医や、知識の再確認を行いたいスタッフ麻酔科医にとって貴重な教育機会となっています。

この講習会は、日本外科学会・日本解剖学会の【臨床医学の教育および研究における死体解剖のガイドライン】を遵守し開催されています。
開催実施に際しては、事前に本学の専門委員会・倫理委員会に承認を得る必要があり、実施後は、『日本外科学会ガイドライン検討委員会』へ報告しなければなりません。

本『臨床解剖学講習』は、本学有美会による篤志献体を用いさせていただき行っております。有美会会員の皆様には、医学部学生が行う正常解剖学実習だけでなく、本学で実施される手術手技研修等の臨床医学の教育と研究へのご協力、ご同意をお願いいたしました。