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講習会内容

末梢神経解剖実習

超音波ガイド下末梢神経ブロックは,臨床麻酔科学においてますます重要な役割を果たすようになってきました。
正確な解剖学的知識を身につけなければ、ブロック施行時の超音波画像の解剖を理解することはできません。 また、解剖を正しく理解することは、合併症の予防のために不可欠です。
安全・確実な超音波ガイド下末梢神経ブロックを施行するために、解剖学をしっかりと学びましょう。

この実習では、腕神経叢、体壁、腰神経叢、下肢、脊椎神経およびその周辺の筋肉、血管、筋膜の位置関係を解剖で理解することを目的とします。
また、超音波による観察、および超音波ガイド下の色素注入を行い、解剖学的構造と色素の広がりとの関連も学びます。

上肢の末梢神経ブロック

事業内容イメージ

腕神経叢の解剖は非常に複雑です。
教科書のみの学習では難しいと感じている方も多いと思います。実際に腕神経叢およびその分岐する神経(橈骨神経、尺骨神経、正中神経)を剖出することで、イメージがわかりやすくなります。

体幹の末梢神経ブロック

事業内容イメージ

腹横筋膜面ブロック(TAPブロック)や腹直筋鞘ブロックの施行に必要な解剖を学びます。

下肢の末梢神経ブロック

大腿神経ブロック、坐骨神経ブロック、閉鎖神経ブロックの施行に必要な解剖を学びます。


心臓血管解剖実習

心臓血管麻酔において、常に術野を見て手術状況を術者と共有することが、最も重要なポイントですが、
そのためには、正確な解剖学的知識に裏付けされた術式の理解が不可欠です。
また、心臓血管麻酔における経食道心エコーの有用性は、高まる一方ですが、その修得には、心臓解剖を3次元的に理解することが大いに助けになります。
心臓血管麻酔・集中治療の深い理解のために、解剖学をしっかりと学びましょう。

この実習では、心臓血管外科・胸部外科手術の麻酔、および周術期管理を安全に実行するために必要な解剖学的知識を再確認します。
具体的には、心臓・大血管の局所解剖を行い、実際の手術における注意点や、経食道心臓超音波検査画像との比較を行い、心臓血管麻酔やICUにおける周術期管理に役立つ実践的知識を学びます。

心臓・大血管の局所解剖

事業内容イメージ

心臓・大血管の位置関係、心臓内部の詳細な構造(弁、刺激伝導系)に注目して解剖を行います。
実際の心臓手術手技と関連して学ぶことで臨床に役立てます。

経食道超音波検査シミュレーター(TEE)による基本画像抽出トレーニング

事業内容イメージ

TEEでの画像抽出を行うためには、解剖知識がしっかり身についている必要があります。
本講習会では、TEEシミュレーターを用いて、後期研修医向けに基本画像の抽出トレーニングを行いました。
講習の指導として、本医局において心臓血管麻酔を専門とする医師が担当しました(心臓血管麻酔学会専門医・JB-POT資格者)。