2022年2月 末梢神経ブロックハンズオンセミナー体験記
2022年2月11日(金)医局主催ウェットラボハンズオントレーニングに参加させていただきました。コロナ禍の中での開催だったため、十分な距離や換気をした上でのウェットラボとなりました。
まず、午前中は神経ブロックのトレーニングでした。基本的なエコーの当て方から始まり、ブロック針をどうやったら綺麗に描出できるようになるか、より穿刺しやすいビューをいかに出すかなどをご指導いただきました。
学年はばらばらの医局員の有志が今回のトレーニングに参加した訳ですが、インストラクターとしてご参加いただいた渡邊至先生、柳大介先生にはそれぞれのレベルに合わせて指導をしていただけました。お陰様で、今後の末梢神経ブロックやエコーガイド下中心静脈穿刺に生かせそうなスキルが身についたと思います。
午後からは局所麻酔薬中毒モデルでリピッドレスキューにより急速に呼吸停止から回復する様子を体験しました。次に、気胸モデルでは気胸発症時の肺エコーの所見について、ご指導いただきました。更にその後、経皮的気管切開を行いました。麻酔科医にとって、外科的気道確保はできなくてはいけない手技ですがなかなか施行する機会がなく、トレーニングを積むことが難しいです。本セミナーでは、気管支鏡で気管内を観察しながら穿刺をおこなったため、穿刺した場所が正中と思った場所でもずれていることがわかり、難しさを痛感しました。
以上のように、ウェットラボでしか経験できないような多くのことを学ぶことができて、非常に充実したセミナーでした。
本セミナーを開催にご協力頂きました関係者の皆様、そしてインストラクターの先生方に心より御礼申し上げます。
来年度以降も開催される場合には、どの学年の医局員の先生にも参加をおすすめします。 横浜市立大学附属病院 寺田裕作