第8回ブタwet lab USPNB 体験記
麻酔科2年目が終わろうとしている時期になり、末梢神経ブロックを行う機会が増えてきました。
しかし針の全景をエコー画像に描出するという基本が疎かになることもあり、安全に行うためにも基本を鍛えなおす必要を感じ参加しました。
参加者は他医局の同世代の若手の方が多く、とてもアットホームな雰囲気でした。
快適な術着に着替え、午前中は2時間強麻酔中のブタを用いてエコーガイド下に針を描出する基本をレクチャーいただき、反復練習する機会がありました。
エコープローブを持つ手をどのように微調整すべきか、的確なご指導のもと上達を実感しました。
まだまだ未熟ではありますが、指導する側になった際のコツも学ぶことができました。午後は局所麻酔中毒に対するLipid rescue、肺エコー、経皮的輪状甲状間膜穿刺の実践と盛りだくさんでした。
特に局所麻酔薬中毒における呼吸抑制・心抑制の恐ろしさ・迅速な対応の必要性を実感しました。
セミナーから懇親会を通じて、インストラクターの先生方に些細な疑問点を気兼ねなく聞くことができ、大変有意義な時間となりモチベーションも高まりました。
エコーガイド下穿刺について、若手はほぼ皆さん自信がない点や疑問点があると思います。この一日を通じてこうしたモヤモヤがスッキリします。次回の開催がありましたら、ぜひ参加すると良いと強く思いました。
専攻医2年目
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日々の臨床で神経ブロックを行う際になかなか針が見えないという問題に直面していた私にとって、今回のwet labの内容はまさに私の悩みにフォーカスが当たっていると感じ真っ先に応募し参加させていただきました。
実習内容は、全身麻酔下の生体ブタを用いたエコーガイド下穿刺トレーニング、自発呼吸下でのLAST(局所麻酔中毒)モデルの評価と対処法(Lipid Rescue)、気胸モデルにおける肺エコー評価、そして経皮的気管切開でした。
生体ブタを用いたエコーガイド下穿刺の実技演習では、インストラクターの先生から針を描出する際の論理的なエコーの動かし方やコツ、針を刺す際の姿勢について教えてもらい、いざ実践。午前中いっぱいかけて、リアルタイムに針を描出できるように何度もトレーニングを行いました。
生体ブタを用いているため、臨床に近い環境でのトレーニングができ、最後の方には再現性を持って針の描出が行えるようになりました。局所麻酔中毒モデルの評価と対処法(Lipid Rescue)、気胸モデルでの肺エコー評価や経皮的気管切開の実技演習も、今まで実臨床では体験したことがなかったためとても勉強になりました。
緊急時の対応力を向上させる貴重な経験となり、リアルなシミュレーションを通じて、迅速かつ正確に処置を行うための技術を磨くことができました。セミナー全体を通じて、先生方やスタッフの方々の熱心なご指導と温かいご配慮に感謝しています。これからも、セミナーで学んだ知識や技術を実臨床に還元できるように精進していこうと思います。
専攻医1年目