『帰ってきた末梢神経ブロックハンズオンセミナーYOKOHAMA』開催
2023年2月4日(土),横浜市大福浦キャンパスにて,
神経ブロックハンズオントレーニングを開催しました.
COVID-19の影響で,実に約3年ぶりの開催となりましたが,
11の医局関連施設から,15名の医局員が参加しました.
通常3時間の区域麻酔認定セミナーでしたが,4.5時間とすることで,
初学者から指導者まで,それぞれの疑問点や悩みについて,
ディスカッションが行われ,理解度が深まったと思います.
一方,協賛企業のスタッフ,大学秘書さんには
週末朝からほぼ一日ご協力頂くことになりました.
大変感謝いたします.
講義については,後日医局員向けに
ZOOM配信を予定しています.
チーフインストラクター: 横浜南共済病院 渡邊 至
インストラクター:藤沢市民病院 近藤竜也
横浜南共済病院 栁 大介 (敬称略)
「帰ってきた末梢神経ブロックハンズオンセミナーYOKOHAMA」体験記
2023年2月4日(土曜日)、「帰ってきた末梢神経ブロックハンズオンセミナーYOKOHAMA」に参加しました。
千葉県こども病院の最寄り駅から横浜市大医学部シミュレーションセンターへ、2時間半の小旅行。あわや、臀部に褥瘡ができるのではというリスクを冒しての参加です。
千葉県こども病院では、末梢神経ブロックを多くの症例で行っています。
成人と違い、硬膜外麻酔を全身麻酔下で行わざるをえないため、神経根損傷などの合併症がわかりにくくハードルが高くなります。その点、可視化されている末梢神経ブロックのほうが重宝されている訳です。
というわけで、まぁまぁ末梢神経ブロックを行っている私ですが、ハンズオン初挑戦、どんなかんじかなと興味津々で参加したところ、とても有意義で満足できるセミナーでしたので、以下に感想を述べます。
- ●セミナーの構成は、それぞれ体幹、上肢、下肢、DVTに分かれていて、講義+ハンズオンという形で行われました。この方法だと講義で教わったことを、すぐにその場で実践できるので良い形式だと思いました。
- ●自分が、神経と筋肉の解剖を熟知してブロックを行っているわけではないことを痛感しました。その点を講義で復習し、実際の超音波画面で確認できたことは大変良かったです。
- ●普段から「?」だなって思っていることを、気軽にインストラクターに質問できるのも良い点だと思います。インストラクターも知った顔なので気軽に質問できます。これは、同門でおこなうセミナーの大きな利点だと思います。
- ●研修医の末梢神経ブロックは、しばしば「針先、行方不明事件」が発生します。その時にどのように指導すればよい画面を出せるようになるのかについても教えてもらえました。このようなTipsは指導する側にとっても有用な情報です。
まだいろいろとありますが、長くなりますのでこの辺にしておきます。
末梢神経ブロックのハンズオンセミナーは、初心者はもちろんのこと、末梢神経ブロックに慣れている先生にとっても新たな知見が得られる場だと思います。若手の先生はだけではなく指導層の先生がたにも参加をお勧めします。
最後に、 解剖の本かアプリは持って行った方が、理解が深まると思いますのでお忘れなきように。(私は思いつきもしませんでしたが、長嶺総医局長はちゃんと持参されていました。さすがです。)