研修体験記
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自分が麻酔科を志したのは大学4年生の頃でした。もともと自分は緩和ケア、ターミナルケアに関心があり「患者さんの苦痛と向き合いたい」という漠とした思いはあるものの、臓器や分野に絞った診療科を選べずにいました。麻酔科の先生の講義を受けた際に、麻酔科が関わる全身管理のノウハウが周術期における管理のみならず、救命の現場、慢性期の現場、終末期の現場などあらゆる局面において活かされる可能性があるのではと直感的に閃きました。
まさに、全身管理のスペシャリストになるということが一番自分のやりたかったことなのではと、すべての悩みが解けたような気がしました。
自分にとって横浜は縁もゆかりもない土地でしたが、麻酔科を志すと決めて、入局先を考える段階に入ると、洗練されたプログラムや医療安全への意識の高さなど横市の名前は自然と耳に入ってくるもので、大学5年生の初期臨床研修のマッチング病院見学の際に初めて横市に訪れた時には医局ののびのびとした雰囲気を感じ取り、心の中で入局を固く決意していました。
ようやく憧れの横浜市立大学麻酔科の医局員として働く日々が始まり、すでに8ヶ月が経過しました。今でも母校での講義を受けた日の直感は正しかったと感じています。沢山の医局員の先生方に囲まれて、麻酔のいろはを叩き込まれる日々は自分にとって奥深く刺激的で、日々成長を感じています。ひとりひとり異なる患者さんから沢山のことを学び、医療に貢献する一員としてこれからも頑張っていきたいです。