再生発生学研究室Labolatory of Regenerative and Developmental Biology

研究室概要

当研究室では、アフリカツメガエル ( Xenopus laevis )を使って発生や細胞分化のしくみを解析し、またマウスのES細胞の細胞分化を制御する研究をしています。

カエルの研究においては、主に中胚葉の分化制御の研究をしています。中胚葉は、その形成の最も初期に現れるT-box型転写因子(特にTbx6)が分化の鍵を握っています。Tbx6のはたらきを抑えると、体節をはじめとする沿軸中胚葉や側板中胚葉の形成やその後の細胞分化が阻害されます。最近はCrispr/Cas9を用いた遺伝子ノックアウトの実験を中心に行っています。

マウスのES細胞を用いた研究においては、カエルにおけるTbx6の研究を基礎として、非接着培養皿の利用による三次元の細胞塊形成や2次元の接着細胞培養、いろいろな基礎培地や細胞成長因子、低分子シグナルトランスダクションの活性化・抑制化試薬の添加を行い、様々な細胞分化を起こさせる研究をしています。

  1. T-box型転写因子による細胞分化制御の機構
  2. SproutyやOrexinの神経分化における役割の解析
  3. マウスES細胞用いた種々の中胚葉系、神経系細胞分化条件の確立