世界に発信する
研究創生事業と研究者育成
世界に発信する
研究創生事業と研究者育成
02新たな研究創生プロジェクトでは、YCU Vision100で掲げた「世界をリードする研究成果の創出と、市民への還元」を目指し、本学の卓越した研究力による世界の科学技術の発展や、人類の医療や福祉の発展に資するため、皆様からの支援を活用させていただきます。また、本学の若手研究者への支援を通じて科学で社会課題を解決できる人材の育成にも取り組みます。
主な取り組み
- YCUの特長的な研究への支援
- 若手研究者への研究支援
- 博士後期課程学生や若手研究者への研究及びキャリア支援
既に当プロジェクトでは、2018年4月より遺贈を原資とした研究プログラム「かもめプロジェクト」がスタートしており、研究が進められています。
かもめプロジェクトとは?
「本学の医学研究のさらなる研究・発展に活用して欲しい」という御遺志を受け、2018年度から始まった研究プロジェクトです。「かもめプロジェクト」という名は、空に大きく羽ばたき、のびやかに飛翔する「かもめ」のように、本学の医学研究が発展することをイメージし、いつまでも記憶に残る愛称として名付けています。 本プロジェクトの当面の期間は、最大2024年度までですが、疾患原因の解明から実際の治療法として確立するまでには、まだまだ研究を重ねていく必要があります。 横浜市立大学創立100周年を迎える2028年を目指し、これからも様々な研究に挑戦し続けてまいります。
プロジェクト一覧
膵癌に挑む! 難治性がんの代表である膵癌の包括的理解と革新的治療法開発への挑戦 |
膵癌は極めて難治性で予後不良ながんの代表です。 膵癌細胞における遺伝子の変異・発現解析や3次元オルガノイド培養パネルを構築するとともに、癌病巣に集簇する免疫細胞の単一細胞トランスクリプトーム解析とエピゲノム解析を行い、癌細胞側の性状や宿主側の反応さらには臨床経過との関連性を理解し、膵癌病態の新たな仮説を構築し、治療に結び付けます。 |
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心腎代謝連関病克服による健康長寿向上に挑む! 高血圧-脳心血管病-腎臓病の病態連関の機序解明と新規治療開発を目指した研究 |
日本では健康長寿の延伸が大きな課題であり、中でも脳心血管病の抑制が重要と言われています。 受容体結合蛋白(ATRAP) について、 ① 受容体結合性機能選択的制御作用 ② 受容体結合に依存しない新規作用(腎臓線維化抑制作用、抗加齢制御作用) の2つの独自作用に着目しすることによって (1) 受容体結合因子 ATRAP の有する2つの独自作用による、高血圧-脳心血管病-腎臓病の病態連関基盤に対する改善作用の実証とまつわる分子機序の解明 (2)高血圧-脳心血管病-腎臓病の病態連関基盤に対する受容体結合因子 ATRAP 起点の新規制御戦略のための ATRAP 活性化因子の同定と ATRAP 活性化因子の有効性の検討 を行い、脳心血管病をもたらす病態連関の制御による健康長寿向上の実現をめざします。 |
血液のがんに挑む! 造血器腫瘍幹細胞のクローン進展・維持を支えるエピゲノム・代謝特性と周辺環境ネットワークの解明 |
造血器腫瘍は造血幹細胞(HSC)の遺伝子変異により発症する難治性悪性腫瘍です。 クローン造血から造血器腫瘍発症に至る分子メカニズムを ①DNA メチル化制御因子によるHSC機能制御 ②クローン増幅を支える環境因子 ③造血器腫瘍幹細胞の代謝制御 の3つの視点から明らかにし、造血器腫瘍発症に関わる代謝制御や環境制御の全容を解明し、新たな治療標的同定から画期的治療薬開発につなげることを目指します。 |
糖尿病に挑む! 糖尿病根本治療へ向けたヒト膵島を用いたトランスレーショナルリサーチ |
2型糖尿病患者では、膵β細胞の量が減少しており膵β細胞量の増加法開発が求められています。 動物モデル膵島、ヒト膵島、ヒト化動物モデルを用いて日本人の膵β細胞量調節機構に関する分子を同定し、その機序を明らかにすることによって、臨床に還元できる膵β細胞量に着目した糖尿病治療法開発を目指します。 |
難治性脳腫瘍に挑む! NF-kB経路を標的とした中枢神経原発悪性リンパ腫治療法開発に向けたトランスレーショナル研究 |
遺伝子異常に基づく標的治療法の確立と臨床応用を目指します。 中枢神経原発悪性リンパ腫 (PCNSL)に対し, 高頻度に認められるNF-kBの恒常的な活性化を誘導する分子を標的とした治療法の開発を目指します。 |
難治性下痢に挑む! 胆汁酸性下痢症の新規診断法の開発および陰イオン交換樹脂による革新的治療法の開発 |
種々の治療に対して抵抗性の難治性下痢と診断される患者さんのなかに胆汁酸性下痢という病態が多くいるのではと推測されていますが、診断法や治療がなく多くの患者さんが困っています。 そこで、これまで診断が難しかった本疾患を血液検査で簡便に診断する方法を確立させるとともに、本疾患患者に対し陰イオン交換樹脂を用いた臨床研究を実施し、治療法として確立させることを目指します。 |
遺贈顕彰碑 設置日: 平成30年4月25日(水)
設置場所:福浦キャンパス基礎研究棟入口
設置場所:福浦キャンパス基礎研究棟入口
遺贈顕彰碑を囲む「かもめプロジェクト」の精鋭チーム代表者たち
100周年記念事業募金
(YCU100募金)のお願い
(YCU100募金)のお願い
これから100周年に向けて3つのプロジェクトを推進するため「YCU100募金」を設立いたしました。世界で活躍する優れた人材育成や新たな研究創生、キャンパス環境整備を実現するためには皆様の力添えが欠かせません。ぜひ本学の取組みにご賛同いただき、ご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。