岡山大学大学院の博士課程では原爆(広島・長崎)被爆者の被曝線量と臓器がん・白血病・重度脱毛などとの関連性について長期追跡データの多変量生存時間解析を研究し、2001年に博士(理学)を取得しました。その直後、最初に就職したのがNEDO(経済産業省系)の遺伝子多様性解析プロジェクトの特別研究員で、遺伝統計学やゲノムワイド関連解析等を勉強し直しました。2004年に南山大学数理情報学部(名古屋)に移ってからも名古屋大学医学部や藤田医科大学の医師らとゲノム統計解析に関わり、自分でもゲノム関連解析の理論や実践を構築しました。2008年から統計数理研究所では新たに精神保健分野などの空間集積性を検出するための空間疫学や時空間統計解析も研究し始めました。2009年から10年間、前任の東京医科歯科大学では年間50~80件ほど、医師との統計コンサルティングを通して多くの、主に臨床研究に関わりました。