YCU 横浜市立大学 データサイエンス研究科 ヘルスデータサイエンス専攻

Message

専攻長メッセージ

ヘルスデータサイエンス専攻長
後藤 温
GOTO Atsushi

「ヘルスデータサイエンス」と言う用語には馴染みが薄いかもしれません。「データサイエンス」と「ヘルスサイエンス」を融合させた新しい研究分野で、近年特に注目されている疾病予防・医療・介護等(以下、ヘルス分野)に関わる様々な問題を、情報科学や統計学などを駆使してデータを分析し、新たな事実を発見したり、解決策を導いたり、さらには将来の課題を予測する学問領域と言えます。

本学は、2018年に首都圏初の「データサイエンス学部」を設置しました。以来、データサイエンティストを養成すべく、日常的に生じて蓄積されていく膨大なデータの中から新たな社会的な価値を創造できる人材を養成しています。さらに、2020年には、データサイエンスの研究者や高度専門職を育成するデータサイエンス研究科を設置しました。現実社会の幅広い分野への貢献をねらいとする「データサイエンス専攻」とヘルス分野での問題解決をめざす「ヘルスデータサイエンス専攻」の2専攻からなります。

わが国においては、超高齢社会における社会保障制度のあり方、新型コロナウイルス感染症などの感染症への対策、がん・循環器疾患などの非感染性疾患の予防と管理、健康格差の是正、健康を支える社会環境の整備などの課題が山積しています。「ヘルスデータサイエンス専攻」では、このようなヘルス分野における重要な課題を見いだし、適切なデータを集め、情報科学や統計学的手法によりデータを分析し、新たなエビデンスを得て、問題を解決できるよう、カリキュラムに工夫を加えています。

本専攻から、ヘルス分野の諸課題をデータサイエンス手法により解決できる高度な専門的人材が飛び立って社会で広く活躍するよう願っています。