自分は今も昔も家庭医(総合診療医)なので、こんなに研究に関わることになるとは思っていませんでした。2008年に浜松医大を卒業して、離島で診療したかったので沖縄県立中部病院で初期研修、後期研修を行いました。その中で、伊平屋島という沖縄北部の離島(医師1人、看護師1人、島内には診療所のみ)で3年間働きました。その中で、「医師1人で地域全体を診る」ということが患者さんにとっていいアウトカムなのではないか!と思い、そういう良いアウトカムを出していくことで、「離島で診療をしたい」という人を増やせるのではないか?離島医療の魅力を伝えられるのではないか?と思い慈恵医大の「地域医療・プライマリケア医学」という博士課程に進学しました。東京で働きながら大学院で勉強し、離島の受療行動についての研究で博士号を取得しました。自分の診療を研究の形で表現すること、良い点や悪い点を発信してフィードバックを貰ったり、研究結果を元に改善したりすること、研究を通じて色々な職種の人と一緒に働くことが楽しくて今日まで研究を続けています。HDS内でも「プライマリ・ケアリサーチユニット」というチームを作って、プライマリ・ケアの研究を推進しています!