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私たちの研究室は発足したばかりです。ですが私には着任前から明確な研究ビジョンがあり、優秀なスタッフと共同研究者のおかげでスムーズに新体制をスタートできました。私が医師になったのは1996年ですが、当時と比べると医学は格段に進歩しています。私の祖母は慢性関節リウマチを患っていましたが、IL-6の発見およびその受容体抗体の発明等により、関節リウマチ治療は劇的に進歩しました。また癌治療においても、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬等による個別化医療が実現しています。高血圧・心不全等の循環器疾患においては、我々の研究が社会実装されました。それは大変誇らしいのですが、まだまだ乗り越えるべき壁があります。ある薬剤が心不全の予後を改善することが大規模臨床試験で明らかにされても、その分子メカニズムが不明ということが現実として存在するのです。これまではトランスレーショナルリサーチ (bench to bedside) が推奨されてきましたが、今後は臨床で得られた知見をもとに病態の分子メカニズムを解明するリバーストランスレーショナルリサーチ (bedside to bench) が重要になるでしょう。未解明の問題を提示されたとき、我々は持てる知識を総動員して仮説を立てます。しかし、病態の本質に迫る仮説が立てられないと、いつまでも正解に辿り着けないのは自明です。近年、実験手法も飛躍的に進歩しました。特に遺伝子発現の網羅的解析や一細胞解析により、今まで見えなかったものが見えるようになりました。これらの実験手法を学ぶことは大きな武器になりますが、同時に広く基礎医学・臨床医学を学ぶことも仮説立案においては大変重要です。医学の進歩を支えているのは地道な基礎研究であり、幅広い知識・幾多の実験を通じて身に着けた鋭い感覚が仮説立案の基盤となります。出身学部は問いませんが、自身の専門に磨きをかけるとともに、新しい分野にチャレンジする気概を持った若者に、ぜひとも我々の仲間に加わって欲しいと思います。我々の研究室は多様性を重視します。私は多様性こそ独創性の源と信じて疑いません。ですので、循環器や神経科学の研究経験が無い方も、もちろん歓迎します。御連絡お待ちしています。

横浜市立大学医学部・大学院医学研究科

薬理学教室

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Department of Pharmacology

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