横浜市立大学 内分泌・糖尿病内科

研究活動

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受賞歴

研究概要

内分泌・糖尿病研究拠点の形成に向けて、私たちは臨床から出発し臨床に還元される研究(From Bedside to Bench to Bedside)を進めたいと思っています。 内分泌疾患、糖尿病・代謝疾患の成因・病態の解明と新しい診断法、根本的な治療法の開発を目的とし、以下の研究を行っています。

  1. 発生工学的手法を用いた2型糖尿病、肥満症、メタボリックシンドロームの成因と病態の解明と治療法の開発
  2. 膵β細胞量調節の分子メカニズムの解明と膵β細胞量増加薬の開発
  3. 高脂肪食誘導性インスリン抵抗性悪化の分子メカニズムの解明
  4. 脂肪細胞由来の生理活性物質の作用の解明
  5. 非侵襲的膵β細胞量定量法開発の試み
  6. 経口血糖降下薬の作用機序の解明
  7. 脂質代謝異常の病態の解明と治療法の開発

糖尿病・内分泌疾患は環境因子と遺伝素因の相互作用により発症することが多いのです。 臨床情報を元に環境因子データベースや遺伝素因データベースを構築し、バイオインフォマティクスの手法により、環境・遺伝相互作用の抽出を行うこと。例えば、日本人の2型糖尿病においてはインスリン分泌低下が病態の特徴なのですが、

  1. 高脂肪食とインスリン分泌低下の素因を明らかにし、
  2. モデル動物で検証し、
  3. 疾患・病態の基本原理の解明、鍵分子の同定を目指します。

この結果に基づき、疾患・病態の根本的な治療法を開発し、成果を広く患者に還元することを目標としています。また、未だ解決されない問題についてはこのような一連の検証過程を繰り返すことにより、糖尿病・内分泌疾患の根本的な治療法・予防法の確立を目指しています。

基礎研究チーム