プログラムの特色

地域医療を取り巻く環境は大きく変化し、対応すべき課題は拡大し、深刻化しています。人材の確保や育成、医療機関の機能分化と連携、AIの導入など、医療機関の持続可能性に関わる重要なテーマが山積しており、環境変化に合わせて医療機関にも変化が求められています。同様に、ヘルスケア全体を見渡すと、生活習慣病予防の重要性の高まりやウェアラブルデバイス、アプリケーション等の技術向上・普及により、そのあり方も変化しています。ヘルスケアの発展に向けて、事業者と医療者が協働しながら変革を主導することが重要であり、学術的な基盤に基づく、より良い医療政策を策定・実施していくことが不可欠です。
本プログラムは、こうした変化・変革を主導する人材の育成を目的としており、以下の特色があります。


働きながら学べる学習環境

社会人が学びやすいよう、週末の開講や遠隔(オンライン)開講の体制を整えています。

実践的な医療経営教育

病院経営に精通した講師による、医療や企業に関わるケースを用いたケーススタディを通じて、実践的な知識の獲得を目指します。

医療政策を考える学術的基盤

経営学・経済学の知見から日本の医療政策の本質的な課題を捉え、個々の医療機関のみならず、広く社会全体に望ましい医療政策を考える学術的基盤の獲得を目指します。

現場課題に取り組む特別研究

履修者が現場で感じている問題を分析・研究する特別研究を実施します。医療経営に精通した講師が伴走しながら研究活動を進めることができます。

多分野の専門家による教育

経営学・経済学、統計学、医学、看護学等を専門とする大学教員による講義を提供します。

修了後も続くネットワーク

100名を超える修了生のネットワークがあり、修了後も学習や交流の機会があります。


履修証明プログラム

本プログラムは、国が定める大学等における履修証明制度に該当する「履修証明プログラム」です。
「履修証明プログラム」は、学校教育法第105 条及び学校教育法施行規則第164 条の規定に基づき、主として社会人向けに体系的な教育プログラムを開設し、その修了者に対し、学長名の履修証明書を交付するものです。



授業科目(R8年度)

必修科目(4科目)

科目名 授業時間 内容
ケーススタディ 24時間 民間企業や医療機関等の実際のケースをもとにグループワークを行い、より深い理解や応用力を養う。また、先進的な取組などを学ぶ機会を提供(本学SIMBA プログラムとの合同シンポジウム)。
特別研究 40時間 各自のテーマ設定から、データ収集・分析・中間発表・レポート作成まで、メンターとして医療コンサルタントでもあるコーディネータがサポート。履修者は自身の抱える経営課題をテーマに、研究活動を通じて実現可能な解決策を検討し、レポートを作成する。また、受講生同士の発表会や、本プログラム修了生による成果発表会(ソーシャル・イノベーション研究会)への参加を通じて、意見交換を行い、相互理解を深める。
ビジネス・マネジメント 22.5時間 マーケティング、人的資源管理、ゲーム理論、経営戦略論、財務会計、医療経済評価などのビジネス・マネジメントに関する諸理論・フレームワークを理解・習得し、課題発見と課題解決の提示を行う力を養う。本学教員や外部講師によるオムニバス形式で学ぶ。
医療イノベーション経営 22.5時間 医療機関・介護施設はとかく「個別最適」に陥りがちだが、経営・マネジメントの観点を駆使することで「全体最適」に導くことが可能になると考える。マクロからミクロまで幅広く医療経営について学ぶ。

選択必修/自由科目

以下の科目群より1科目を必ず選択、更に1科目の選択が可能

科目名 授業時間 内容
公共マネジメント 22.5時間 公共経営の中心的な概念であるNPM(ニュー・パブリック・マネジメント)を理解することを目的とし、公共経営の概念を用いて社会課題解決の方策を提案できる人材育成を目指す。
サービス・サイエンス/
サービス・マネジメント
(隔年開講)
22.5時間 サービスに焦点を当てた文理融合的な学問領域であるサービス・サイエンスを扱い、その知見をサービスの企画・実践あるいは自身の研究に活用できるようになることを目的とする。
ヘルスケア・エコノミクス/
ヘルスケア・ポリシー
(隔年開講)
22.5時間 保健・医療・介護の課題に対する経済学的なアプローチを理解し、それに基づいて解決策を提言できることを目標とする。経済学の理論と実証研究をバランス良く学ぶ。
ソーシャル・イノベーション 22.5時間 組織を取り巻く社会的な課題について理解を深め、行動経済学やソーシャル・マーケティング等の知見を活用しながら、組織や社会全体にイノベーションをもたらす課題解決型人材の育成を目指す。
臨床統計学 22.5時間 臨床試験でプロトコールを作成する上で必要な統計的手法を学ぶ。臨床研究で実際に用いられている統計手法(検定方法や回帰モデル)を習得する。解析ソフトを用いて講義で得た知識を実際のデータ解析に活用するための実習を行う。
医学教育学 22.5時間 人材育成のための能動的教育手法の実践と専門職連携の概念と教育手法の習得を目的として、イントロダクションの講義後、履修者と共にディスカッションを行う。
看護管理学 22.5時間 看護管理の理論と方法を概観し保健・医療・福祉システムの変化における看護管理上の課題を明確にし、看護管理者、CNSとして効果的に組織をマネジメントするために必要な知識を学習する。
看護政策学 22.5時間 看護の質向上に向けて求められる看護政策、制度の理念、機能、意義ならびにその展開に必要な知識と技法について今日の社会的背景も踏まえて学ぶ。

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