プログラムの特色
経営改善に向けた実践力の育成
本プログラムでは、病院や企業が直面している複数の経営課題の実例を取り上げ、講師陣や履修生の間でデスカッションを経ることで理解を深めます。また、履修生が現在の職場で抱えている課題からテーマを決めて、コーディネーターの指導の元で課題解決に向けた取り組みを学びます。
社会人が学びやすい環境
本プログラムは、病院経営に課題を抱える経営者、医師、看護師、その他医療従事者、事務管理者、医療行政にかかわる自治体関係者などの社会人を対象としています。多くの履修生が学びやすいように授業は土日祝日に開講し、会場※での対面参加とオンライン参加のハイブリッドで開催しています。
※会場は、主にみなとみらいサテライトキャンパスにて実施しています。
多彩な教育機会と人材交流
本プログラムは、医療経営や医療政策の関係者、企業経営者や経済学者など様々な講師をお招きして講演やパネルディスカッションを計画的に実施しており、履修生だけでなく本プログラム修了生にも多く参加をいただいています。また、修了生と講師陣によるOB・OG会を毎年開催しており、履修期間の修了後も継続的に人材交流の機会を提供しています。
履修証明プログラム
「履修証明プログラム」は、学校教育法第105条及び学校教育法施工規則第164条の規定に基づき、大学が主として
社会人向けに体系的な教育プログラムを開設し、その修了者(120時間以上の履修を完了する者)に対し、学長
名の履修証明書を交付するものです。
本プログラムは、病院長候補者、病院長を補佐する医師・医療従事者、看護管理職候補者、事務管理職候補者、
自治体関係者などを対象にした1年間(最大2年間)の履修証明プログラムとして開設しています。
授業科目(R7年度予定)
必修科目(5科目)
| 科目名 | 授業時間 | 内容 |
|---|---|---|
| 医療政策・経営学 | 7時間 | 医療等の社会課題領域に関する実務者や研究者を招聘した研究会の開催とディスカッションを行う。受講者は、政策の最新動向や経営学に関する実務的・理論的知見を深め、主体的にイノベーションを起こす人材になることを目指す。 |
| 医療イノベーション経営 | 22.5時間 | 医療イノベーション経営では、医療組織の経営戦略や経営資源の開発、マーケティング、医療の質の確保などについて学ぶ。受講生が履修しやすいよう、夏季土日等の休日に集中講義として実施する。 |
| ビジネスマネジメント | 22.5時間 | 人的資源管理、マーケティング、経営戦略論、ゲーム理論、管理会計など経営学の基礎を学ぶ。 |
| 安全管理・ガバナンス | 15時間 | 組織としての管理と現場での連携促進の2方向から患者安全を確保するための方策を学ぶ。理想論の追求ではなく、リアルワールド(病院)での医療安全推進活動の見学や職員を対象にした医療安全教育の実体験を通した学習を中心とする。 |
| 特別研究 | 40時間 | 各自のテーマ設定から、データ収集・分析・中間発表・レポート作成まで、メンターとして医療コンサルタントでもあるコーディネーターがサポート。履修者には自病院をフィールドとして、ケーススタディの受講や、経営にかかる実際の経営課題を把握し、実現可能な解決策を提案する。また、発表の場と公開シンポジウム等の意見交換の場を設け相互理解を深める。 ※開講時間等はウェブサイトに掲示予定。 |
【ご参考】令和6年度必修科目スケジュール ⇒ こちら
選択必修/自由科目
以下の科目群より1科目を必ず選択、更に1科目の選択が可能
| 科目名 | 授業時間 | 内容 |
|---|---|---|
| 臨床統計学 | 22.5時間 | 臨床試験でプロトコールを作成する上で必要な統計的手法を学ぶ。臨床研究で実際に用いられている統計手法(検定方法や回帰モデル)を習得する。解析ソフトを用いて講義で得た知識を実際のデータ解析に活用するための実習を行う。 |
| 医学教育学 | 22.5時間 | 人材育成のための能動的教育手法の実践と専門職連携の概念と教育手法の習得を目的として、イントロダクションの講義後、履修者と共にディスカッションを行う。 |
| 医療経営分析論 | 22.5時間 | 外部環境の補正による病床の将来推計と病院内外データ解析を通じてエビデンスに基づく医療経営管理の理解を深めることを目指す講義。 |
| 看護管理学 | 22.5時間 | 看護管理の理論と方法を概観し保健・医療・福祉システムの変化における看護管理上の課題を明確にし、看護管理者、CNSとして効果的に組織をマネジメントするために必要な知識を学習する。 |
| 看護政策学 | 22.5時間 | 看護の質向上に向けて求められる看護政策、制度の理念、機能、意義ならびにその展開に必要な知識と技法について今日の社会的背景も踏まえて学ぶ。 |
| ソーシャルイノベーション | 22.5時間 | 組織を取り巻く社会的な課題について理解を深め、行動経済学やソーシャル・マーケティング等の知見を活用しながら、組織や社会全体にイノベーションをもたらす課題解決型人材の育成を目指す。 |
| サービス・サイエンス/ サービス・マネジメント (隔年開催) |
22.5時間 | 医療を含む様々な社会・経済活動を、サービスという視点から捉え直し、現状のあり方を解きほぐす分析の枠組みや、新たなサービスをデザインし実践するための方法論を学ぶ。 |
| ヘルスケア・エコノミクス/ ヘルスケア・ポリシー (隔年開催) |
22.5時間 | 保健・医療・介護の課題に対する経済学的なアプローチへの理解を深めることをめざす講義。経済学の理論と実証研究をバランス良く学ぶ。 |