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会長コラム -春夏秋冬-

2024年度冬

原口淳会長
横浜市立大学後援会
会長 原口 淳

皆さま、明けましておめでとうございます。
旧年中はたいへんお世話になりました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

昨年もさまざまな出来事がありました。日本では元日に能登半島で地震が発生し、その復旧、復興は未だ途上です。衆議院選挙で自民党が少数与党へ転落し政治の構図が変わりました。アメリカ大統領選ではトランプ氏が返り咲き、欧州ではイギリス、ドイツ、フランスの連立政権が窮地に立たされている状況です。お隣韓国では大統領の弾劾が可決されました。

これまで世界の経済や秩序をリードしてきた主要民主国家の政治的混乱の中、世界のあちらこちらで起こっている戦争、紛争を止めることができずにいます。
人類の経済活動に起因する気候変動のみならず、人間社会の仕組みや秩序そのものにも大きな変動が起こっているように思われます。

ノーベル平和賞に日本原水爆被害者団体協議会が選ばれました。その意義は大きく、高齢化した被爆者から意志を受け継ごうとする若い世代の活動に勇気づけられます。長崎県の高校生平和大使である被爆3世の津田凛さんがテレビのインタビューで「私たちの活動は微力だけれど無力ではない。」とのコメントは実に頼もしい。
一人一人は小さな力でも結集すれば大きな力を持つことが出来る。
人類は集団の持つ力、知恵で文明社会を築いてきました。

一方で人間は善悪両面を持つ矛盾した厄介な生き物のようです。複雑に見える世界の混乱や対立も実は人間の持つ欲望のぶつかり合いに過ぎないのかもしれません。
日本人が代々受け継いできたはずの自然共生の知恵、生活様式、道徳観、礼儀といった東洋的な生活信条、哲学こそが混迷した今の世界に必要な秩序のモデルになり得ないだろうかと夢想する次第です。

スポーツの世界に目を向けると、野球の大谷選手を筆頭に多様な分野で日本人選手の海外での活躍は目覚ましく、日本人の可能性を示す先行事例でしょう。
日本人の持つ外への柔軟性と内なる自律心を一体とした共生能力が関係しているのではないかと考えています。ビジネス界や学術研究、文化芸能の領域でも若いタレントが世界に羽ばたいてくれることを期待して止みません。
新年がより良い世界に向かって進む、明るい一年になることを願います。

横浜市立大学後援会 会長 原口淳 略歴

原口淳会長

1955年生まれ、長崎県佐世保市出身
1979年3月 横浜市立大学商学部卒業
1979年4月 小西六写真工業株式会社入社
1985-90年 欧州(ドイツ、イタリア)駐在
1997年- 米国駐在
2005年 コニカミノルタビジネスソリーションズ U.S.A., Inc. 社長
2013年 コニカミノルタ株式会社 常務執行役 Global販売本部長
2016年 コニカミノルタジャパン株式会社 代表取締役社長
2020年 コニカミノルタ株式会社 上級特任顧問
2022年 退任

趣味:音楽(洋楽シンガー)、植木(庭師を目指し修業中)
趣味の音楽では定期的なバンドライブに加えソロ活動を始めました。
最近では横浜野毛近辺のライブハウスに出没しています。
写真は浜松町日の出桟橋近くにあるカフェの屋外ステージ。

原口後援会会長が出版したエッセイを金沢八景キャンパス学術情報センターへ寄贈しました。

寄贈図書「歌って踊れるサラリーマン海を渡る」 原口淳・著

YCU REUNION(横浜市大同窓会)SDGsオンラインセミナーで原口会長が講演しました。

http://www.shinkoukai-web.jp/pages/85/#block965

”良いオフィスとは”をテーマに横浜市立大学の学生がコニカミノルタジャパン株式会社にプレゼン

https://www.yokohama-cu.ac.jp/news/2022/20221219kuroki-zemi.html

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