後援会会員の皆さま、日頃より後援会活動へのご理解とご協力を賜り感謝申し上げます。
例年春のコラムは卒業式と入学式の時期と重なります。卒業生は社会へ羽ばたき、新入生は本学での新しい学びの生活が始まります。新入生への歓迎と卒業生への応援の気持ちをお届けしたいと思います。
カレンダー上の新年の始めは1月1日ですが、学校や会社の新年度は4月1日に始まります。日本の四季も春夏秋冬と植物が芽吹き始める春から始まる印象が強いですね。春は新しいことを始めるには相応しい『行動を起こす』季節です。
昨年5月に新型コロナウイルスが5類に移行し、私たちの日常生活における制約も大きく緩和されました。対面授業が再開され、キャンパスにも賑わいが戻りました。
コロナ禍で制約を受けていた海外留学やインターンシップも再開していますが、残念ながら2023年度の実績は期待した程伸びませんでした。コロナ禍での制約は無くなったものの、急激な円安により海外留学の費用が大幅に上昇し経済的ハードルが高くなっていることが理由と思われます。
円安に加え海外との物価の差も大きく、私も今年1月にニュージーランドへ旅行したのですが、フライトや滞在費の高騰に驚きました。日本人が海外に出て行きづらく、企業にとっても海外投資のコストが上がっている所謂日本安の状況です。
根底には国際比較における日本の産業競争力の低下、低金利、物価安、低賃金といったファンダメンタルな要因があり、短期的な解消は難しいかもしれません。
保護者の皆さんを心配させるような話になってしまいましたが、ものは考えようです。世界の情勢や社会環境は絶えず変化しています。その変化に一喜一憂しても仕方ありません。現実に向き合い出来得る最善を尽くしていくことが最も大切であると考えます。
海外留学、インターンシップの支援は後援会の大きな使命の一つであり、3月に行われた理事会でも保護者理事との間で活発な議論が行われました。コロナ禍以前のやり方に戻すだけでは効果的な支援の継続は難しいとの認識を確認しました。
この環境変化に対し何が出来るか、具体策を講じるべく取り組んでいきます。
円安は負の側面ばかりではなく、海外からの観光客の増加や海外投資家による日本株への投資拡大にも繋がっています。
海外留学は国際感覚を身に付けるには最良の手段ではあるものの、唯一の手段ではありません。語学はどこにいても習得できますし、周囲には海外からの外国人旅行者は溢れています。本学にも外国人留学生が130名程います。
オンライン講座による海外留学も可能です。できないことに悩むよりできることに集中して乗り切る方が未来は味方してくれるのではないでしょうか。
もちろん、最良手段である海外留学を断念する訳ではなく、費用とカリキュラムの両面からより効果的な改善策を検討したいと思います。
後援会の母体である保護者の皆さまからのご意見、ご要望などをお寄せいただければ幸いです。
後援会は大学教職員と一丸となり、学生たちの充実した大学生活を支援してまいります。皆さまの一層のご理解、ご支援をお願い申し上げます。
1955年生まれ、長崎県佐世保市出身
1979年3月 横浜市立大学商学部卒業
1979年4月 小西六写真工業株式会社入社
1985-90年 欧州(ドイツ、イタリア)駐在
1997年- 米国駐在
2005年 コニカミノルタビジネスソリーションズ U.S.A., Inc. 社長
2013年 コニカミノルタ株式会社 常務執行役 Global販売本部長
2016年 コニカミノルタジャパン株式会社 代表取締役社長
2020年 コニカミノルタ株式会社 上級特任顧問
2022年 退任
趣味:音楽(洋楽シンガー)、植木(庭師を目指し修業中)
趣味の音楽では定期的なバンドライブに加えソロ活動を始めました。
最近では横浜野毛近辺のライブハウスに出没しています。
写真は浜松町日の出桟橋近くにあるカフェの屋外ステージ。
原口後援会会長が出版したエッセイを金沢八景キャンパス学術情報センターへ寄贈しました。
YCU REUNION(横浜市大同窓会)SDGsオンラインセミナーで原口会長が講演しました。
http://www.shinkoukai-web.jp/pages/85/#block965
”良いオフィスとは”をテーマに横浜市立大学の学生がコニカミノルタジャパン株式会社にプレゼン
https://www.yokohama-cu.ac.jp/news/2022/20221219kuroki-zemi.html